クリントン元大統領が赤いハイヒールで女装?
今一枚の絵画が米政財界で評判になっている。
(Daily Mail US公式ツイッターより)
それは、ビル・クリントン元大統領が女装した姿を描いた詳細な油絵で、胸のはだけた青いドレスに赤いハイヒールを履き、椅子に横坐りをして艶かしい目つきでこちらを指差しているというものだ。
元大統領を女装させたという構図だけでも衝撃的なのに、その絵が発見されたのが若い女子を政財界や英国王室関係者との性的交渉に斡旋していたことで起訴され拘置中に自殺したとされる富豪ジェフリー・エプステイン被告のニューヨークの邸宅だったので大きな話題となっている。
エプステイン被告が若い女性との性交渉を斡旋していた相手として公表された中にクリントン元大統領の名前はなかったが、元大統領は同被告とは親密な関係だったと言われ、大統領退任後は講演旅行などの際に同被告の自家用ジェット機を記録に残っているだけで26回以上利用している。(FOXニュース)
問題の絵はオーストラリア出身の女性が7年前ニューヨーク芸術アカデミーの卒業制作として手がけたもので、その後アカデミーの慈善事業で売却されたことは分かっているが誰の手に渡ったかは知られていなかった。(ニューヨーク・ポスト紙電子版)
絵で元大統領が身につけていた青いドレスと赤いハイヒールは、21年前元大統領が弾劾寸前まで追い込まれた不倫事件で、相手のモニカ・ルインスキーさんがホワイトハウスの執務室での密会の際着用していたものとそっくりだという。
エプスティン被告はこの絵を同被告のニューヨークの豪邸の居間の正面に掲げ、訪れた客の誰もが目にすることができた。というよりはこの絵を「これ見よがし」に飾っていたと言える。
トランプ大統領が陰謀説をリツイート
資産10億ドル以上(約1050億円以上)と言われるエプステイン被告であればピカソやゴッホの絵を買うのもわけないはずなのに、美術大卒業生のこの絵を飾っておいたのはなぜだろうか?
ある意味でその絵はエプステイン被告がクリントン元大統領の弱みを握っていることを誇示するような存在だったとも思えるが、それが新たな陰謀説を招く。
「自殺監視下で自殺?そうだってさ!なぜそんなことが可能なんだ。ジェフリー・エプステインはビル・クリントンの情報を持っていたのに死んだ。死人に口なしだが誰が殺したかは皆が知っている」
俳優のテレンス・ウィリアムスさんはエプステイン被告の死はクリントン元大統領に陰謀の疑惑ありとツイートしたが、トランプ大統領がリツイートしてこの陰謀説を大統領の5000万人近いフォロワーに拡散させてしまった。
クリントン元大統領の報道官は直ちにエプスタイン被告とは関係が希薄であったとする声明を発表したが、元大統領にとっては「古傷に触られる」ようなことになったのは間違いない。
エプスタイン被告の死に残る疑問
その後、エプスタイン被告の死は「自ら首を吊った自殺」とニューヨークの検死官は発表したが納得しないものも多い。エプスタイン被告の弁護団は16日声明を発表し、この中で同被告の死には残る疑問が多く我々で独自の調査を始めると宣言した。
また司法省と連邦捜査局も独自の捜査を進めており、エプスタイン被告の死後も事件の解明が進むと期待されているので、この絵をめぐる疑問も解消されるかもしれない。