最長で9連休となるお盆休み真っただ中。各地の行楽地はたくさんの人たちで賑わっている。東京の観光地・浅草では…
「浅草に行けば浴衣が着られるかなっていうことで着てきた」(千葉から来た観光客)

この記事の画像(10枚)

楽しい声がある一方でこんな声もあった。
「ネットは結構同じ情報が多い気がするので有名じゃない所、穴場みたいな所が分ればいいかなと」(北海道から来た観光客)
「チケットも含めて前もって前もっての準備が意外と面倒くさい」(愛知から来た観光客)

3枚の画像を選ぶだけで旅行プランを提示

そんな声に応えるべく4月から新たに始まったのが旅行予約サービスintripだ。
サービスを提供しているのは国内で8件のホテルを企画運営しているベンチャー企業のTRASTA(東京・渋谷区)。

今湊敬樹アナウンサー:
アプリ内に表示されている多くの画像から3つ画像を選ぶと旅行プランを提示してくれます。

まず、旅行の出発先と利用シーン、季節を選択する。その後表示される48枚の画像の中から好きな画像を3枚選択する。

今湊敬樹アナウンサー:
やっぱり旅行先ではゆっくりしたいですね。そうなると海に行きたいです。

のんびり旅をしたい今湊さんは海・洞窟・ビールの画像を選択した。すると静岡県・下田市を観光するプランが提案された。

今湊敬樹アナウンサー:
遊覧船、そして温泉ですかね。さらには水族館。2日目の内容もあります。

表示された画像には1枚ずつ自然・グルメ・フォトジェニックなどのタグが紐づけられていてその情報と季節・利用シーンを掛け合わせて最適な旅行プランを導き出す。用意された旅行プランは70万通り以上もある。

現在オンラインの旅行予約市場にはすでに大手のサイトが存在しているが、そんな中この事業に参入した狙いとは…

Intripを運営するTRASTA岩本佑太 事業部長:
既存のサービスは自分でホテルを検索し、自分で手配してという形をとっていると思うんですが、どこに旅行に行きたいかを綺麗に言語化できなくても、何となくで行き先を決められる。そういう価値観が定着してくると世の中の旅行に対する敷居の高さが変わってくるかな。

新たなサービスの展開で旅行先を決められない旅行者の需要を掘り起こしたい考えだ。

型番商品から非型番商品へ 旅行業界の変化

三田友梨佳キャスター:
まさに今お盆休みですけれども、コメンテーターの石倉さんは旅行を予約する時はどうしていますか?

コメンテーター・石倉秀明氏((株)キャスター取締役COO):
そうですね私は旅行を予約する時はネット予約をしています。旅行業界は毎年縮小しているのでいるのですが、オンラインの旅行市場に関しては3兆円を超えていて毎年10パーセント以上伸びているような市場なので競合して、いろいろな会社が参入しているという状況です。

三田友梨佳キャスター:
新規参入が続く旅行業界のオンライン予約市場のなかで勝ち残るためのポイントはどのようなところですか。

コメンテーター・石倉秀明氏((株)キャスター取締役COO):
非型番商品の開発というところがポイントになるかなと思います。例えば本とか家電とかいうものは大量に同じものを作って誰にとっても同じというものが型番商品です。そうでない例えばオリジナル商品だとかご当地のグルメだったりとかいう非型番商品があるのですが、オンラインの旅行市場というのは今まで宿とか航空券という型番商品の販売が多かったんですよね。そうすとどうしても差別化が難しくなってので価格競争になってしまうというところがあります。今回の非型番商品は人に合わせたカスタマイズのプランだったりとか旅行の体験だったりとかを売ってくるような非型番商品の提案が増えてくると思います。

三田友梨佳キャスター:
新しい旅に出会えるような提案というのは魅力的に感じます。こういった試み増えていくかもしれません。

(「Live News α」8月13日放送分)