日本で初めて養殖に成功
日本海を望む越前松島水族館。
国内でも数少ないマンボウの展示、海の中にいるような体験ができるガラスの水槽などが人気で、年間約30万人の観光客が訪れている。
福井テレビ田島嘉晃アナウンサー:
越前松島水族館には日本で初めて繁殖に成功した魚がいます。たくさんいますよ。
つぶらな瞳にぶつぶつとした体。その正体はカサゴの仲間コンペイトウ。
名前の由来はその名の通り、お菓子の金平糖の形に似ていることからきている。
おなかに吸盤を持つのも特徴の一つだ。越前松島水族館ではコンペイトウの赤ちゃんから大人まで約100匹を飼育している。
コンペイトウの赤ちゃんはとても小さい。
福井テレビ田島嘉晃アナウンサー:
大人のコンペイトウはよく見ると大きさに差があります。
越前松島水族館 笹井清二飼育員:
メスの方が大きいんですよ。メスはだいたい15センチぐらいになるが、オスは10センチまで位にしかならない。貝殻の中にコンペイトウの姿がありますけど
福井テレビ田島嘉晃アナウンサー:
あれは雄ですか?
越前松島水族館 笹井清二飼育員:
特徴なんですが実は貝殻の中にいるのは全て雄なんです。外で泳いでいるのが雌。これは貝殻の中にメスが卵を産んで、産んだらメスはどこかに行ってしまう。産みっぱなし。その後に雄が赤ちゃんが生まれるまで、貝殻の中で守る生態を持っています。卵をそばで守るためなんですよ。
来館者:
コンペイトウみたいに丸いし、チクチクしていてかわいい。
出会いは20年前の漁師の一言がきっかけ
越前松島水族館とコンペイトウとの出会いは20年ほど前。福井が誇る冬の味覚の王様、越前ガニの漁の際に漁師から可愛い魚が取れたと連絡があったことがきっかけだった。
越前松島水族館 笹井清二飼育員:
お腹に吸盤がくっついているので普通の魚と違うので、ぜひ松島水族館の目玉として展示できないかと始まったそうです。
7月に行われた全国の水族館で見られる、変な生き物のナンバーワンを決める大会で3位に入賞し、一躍水族館のアイドルとなった。
グッズの反響も大きいようだ。
越前松島水族館 笹井清二飼育員:
SNSの力は結構大きいなと思いました。さらに認知度が上がったと思います。
実際に日本海に入って海の生き物を探せる
越前水族館の魅力は他にもある。
越前松島水族館 笹井清二飼育員:
この水族館は体験の水族館なんですが、この時期にしかやってない体験ができるところもある。
福井テレビ田島嘉晃アナウンサー:
見つけましたウニです。
実際に目の前にある日本海に入って全身を使って海の生き物を探す磯の生物観察会。
参加費は1人600円。
マリンシューズや水中メガネなど観察に必要なものの、レンタル代も含まれていて必要なのは水着のみだ。
案内係:
これはウミウシ。
体験者:
すごい。みたことない。
案内係:
ウミウシっていう生き物
田島アナウンサーもさがしていると。
福井テレビ田島嘉晃アナウンサー:
大きい。
体長30センチほどのクロダイ。動かした岩などに隠れた貝類などを狙って、すぐ近くまで寄ってきている。
参加者:
水槽の中でぐるぐる回っているのと広い海で違うコースを泳いでいるのが面白い。
見て触れて海の生物を学んでみてはいかがだろうか。
(福井テレビ)