台風10号上陸する見込みの15日は「満月」

8月12日、2年ぶりに「超大型」となった台風10号は、日本の南を勢力を保ちながら北上している。日本列島に上陸する可能性がある15日は「満月」だ。

実は、この「満月」が被害を拡大させる恐れがあるという。

台風で雨や風に加えて、大きな被害をもたらすのが高潮だ。

高潮は台風など低気圧の影響で海上の気圧が急激に下がり、いわゆる「吸い上げ効果」によって海面が盛り上がるのが原因で発生する。

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また、台風の場合、沖から強い風が吹きつけ海水が海岸に吹き寄せられる「吹き寄せ効果」も起き、さらに潮位が上がることがある。

そして今回は、上陸する見込みの15日がちょうど満月にあたるため、潮位が最も高くなる「大潮」とも重なり、高潮の危険が一層高まっている。

過去にも大潮に直撃した台風が

過去に大潮に直撃した台風は2004年の台風16号がある。

満月だった2004年8月30日に西日本へ上陸し、広島市で269センチという記録的な高潮を観測したほか、香川県高松市では、2万棟以上が浸水する被害が出た。

台風10号が最も接近する15日の満潮時刻と潮位は

台風が最も接近する15日。

各地で満潮を迎える時刻は東京で午後5時45分名古屋で午後6時35分、愛媛の松山で午後9時45分などとなっている。また、潮位は山口の宇部で373cm広島で364cm、愛媛の松山で345cmなどの予想だ。

台風が接近する前に満潮の時刻を確認するなど、高潮への十分な警戒が必要だ。

(Live News days 8月13日放送分より)