アメリカNBAのドラフト会議で、日本人選手として初の1巡目指名を受けウィザーズに入団した八村塁(21)を擁する、AKATSUKI FIVEことバスケットボール男子日本代表(世界ランキング48位)。
彼らが12日、13年ぶりに出場するワールドカップに向けて、格上・ニュージーランド(世界ランキング38位)との強化試合に臨む。3つの注目ポイントを解説する。
① “BIG3”が初めて代表に揃い踏み
八村(203cm)を筆頭に、日本人選手2人目のNBAプレーヤー渡邊雄太(206cm)、日本国籍を取得した元NBAプレーヤー、ニック・ファジーカス(210cm)の“BIG3”といわれる2m越えのビッグマンたちが初めて代表に揃い踏み。
世界最高峰の舞台を知る3人の躍動に期待だ。
②先輩・後輩同士の“ホットライン”
さらに八村の中学時代の先輩、馬場雄大も参戦。
常に2つ上の馬場先輩を目標にしてきたという八村は、代表発表時のインタビューで「中学の時に雄大さんという、すごいプレーヤーがチームにいたというのは“奇跡”だと思うし、2人で切磋琢磨して成長しあって日本のバスケを盛り上げたい」と語り、馬場も、「八村は先にNBAに行き、僕の前を走っている存在だと思うので、常に駆り立ててくれる存在」と、互いに刺激しあっている。
コート上では、八村を活かす馬場の姿や、逆に馬場をアシストする八村など、双方を活かし合う先輩後輩同士のホットラインに注目。
③13年前の借り
2006年に行われたW杯(当時は世界選手権)日本開催の大舞台では、日本はわずか1勝しかできず。今回対戦するニュージーランドは、逆転負けを喫した因縁の相手。
当時もメンバーに名を連ね、悔しさを知る竹内公輔と譲次の「竹内ツインズ」が今大会も健在。
新世代の融合で、13年前の借りを返すことができるか、にも期待。
現場記者が予想するスタメンは・・・
そんな“過去最強”とも言われるAKATSUKI FIVEが挑むニュージーランド戦。
新時代を迎えた日本代表が、どんな形でニュージーランドを打ち砕くのか。
8月31日に中国で開幕するワールドカップでは、トルコ・チェコ・そして世界最強国のアメリカと同じ組で1次ラウンドを戦うことが決まっている。
現場の記者が前日練習から予想するスターティングメンバー、スタート5は
田中大貴(SG アルバルク東京)
比江島慎(SG 宇都宮ブレックス)
馬場雄大(SFアルバルク東京)
八村塁(SFワシントンウィザース)
ニックファジーカス(C川崎ブレイブサンダース)
W杯を占う、この大事な試合はBSフジにて12日(月)17時から生中継される。
【執筆:フジテレビ 報道スポーツ部 村山 尊弘】