奈良県の川で『ヌートリア』!? 目撃相次ぐ 堤防を決壊させる深刻な被害も…

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  • 奈良県の川で、「ヌートリア」の目撃情報が相次いでいる
  • 戦時中の毛皮の材料のために輸入されたものが西日本を中心に野生化
  • 今では生態系を脅かし、堤防を決壊させるなど、その存在が懸念されている

取材中にもあらわれた「ヌートリア」

(視聴者撮影映像 7月5日)

『何なんこれ?ヌートリア!?野生??』

7月、奈良県王寺町の大和川の河川敷で撮影された映像。

警戒心なく悠然とヌートリアが草を食べている。この周辺で6月以降、目撃情報が相次いでいるという。

近隣住民:
ここで2匹見てるから。増えてるのかな。変に構って、噛まれたら困る。

近隣住民:
でっかい穴があるんですけど、そこに住んでたみたい。みかんが落ちてて。みかんをめっちゃ食べてました。

取材中にも目と鼻の先にヌートリアが…。

西日本で野生化しているヌートリア

ヌートリアは、国内で最も大きいネズミの仲間で、水辺に生息している。もともとは南アメリカ原産だが、第二次世界大戦で兵士の軍服に使う毛皮のために日本に輸入された。

しかし、戦後に野生化し…2017年度の調査では生息エリアが西日本全体に広がっている。年間の農作物への被害は5800万円にものぼる。

堤防を「決壊」させる恐れも

北海道大学・立澤史郎助教:
ネズミの仲間なので、年に2回繁殖することもあるということで、文字通りネズミ算式に増える。もともと湿地帯の生き物で、どんどん巣穴が横に拡張して、約7mくらい中で巣穴がつながっていた例もある。あるとき突然堤防が決壊したり…。

この写真は2005年、兵庫県加西市でヌートリアの巣が広がり堤防が決壊した様子をとらえたものである。

各地でこのような危険が迫っている。

生態系への影響も懸念

専門家によると、最も深刻なのは生態系への影響で、大阪の淀川では、希少な魚が卵を産みつける二枚貝をヌートリアが食べあさる例も報告されているという。

環境省の「特定外来生物」にも指定されていて、王寺町では、えさをあげないよう注意を呼び掛ける看板を設置するとともに、7月からワナをしかけて、駆除を行っている。

果たして、繁殖を食い止められるのだろうか。

(関西テレビ)

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