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最悪の場合、死者は約32万人と推計される南海トラフ巨大地震。
これは東日本大震災の20倍以上にのぼる。
政府はこの南海トラフ巨大地震が発生する確率を今後30年以内に70~80%と予測しているが、発生のパターンから次の地震の規模を予測しようとさらに深い地層への掘削調査が紀伊半島の南端で始まった。

和歌山県串本町の海岸沿いで6日から始まった掘削調査は、約8000年前までの地層から過去の津波の痕跡を探しだして、発生した年代を特定しようというものだ。
産業技術総合研究所などの研究チームは、大津波の発生間隔がわかれば、南海トラフ巨大地震の発生パターンの解明につながるとしている。

産業技術総合研究所 宍倉正展研究グループ長:
東側だけが起こる地震、西側だけが起こる地震、そして全体が起こる地震のパターンが見えてくるのではないか。南海トラフ地震が次に起きるのは確実だが、それがどんなタイプかの予測に、この調査が役立つのではないかと思います。

研究チームは、このあと紀伊半島の東側の那智勝浦町でも調査を行い、来年の春頃に分析の結果を公表する方針だ。

(Live News days 8月7日放送分より)