連日、厳しい暑さが続く日本列島。8月6日には、 埼玉県熊谷市や群馬県伊勢崎市で最高気温38.4℃を観測するなど、関東で今年初の38℃以上となった。

また、総務省消防庁によると、7月29日から8月4日までの1週間に、熱中症で救急搬送された人は全国で1万8347人。これは前の週の3.2倍で、集計開始の2008年以降、2番目に多い数字だ。

そこで今回の「ココ調」は、暑すぎる夏をどう乗り切っているのか?街のみなさんに熱中症対策を教えてもらった。

冷凍飲料で涼をとる…「空調ウェア」はオシャレに進化

調査を開始すると、重そうなリュックを背負った男性を発見。

その中から出てきたのは、凍らせた飲料用の2リットルのペットボトルが2本。ペットボトルに巻いた保冷カバーは自作だという。

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男性A:
重いんですけど、熱中症でアイドルを見られなくなるよりマシなんで…

さらに、アフロのような髪型にも秘密が!

ココ調調査班:
髪の毛がすごく暑そうですけど。

男性A:
暑さ対策を兼ねていて。暑いと思いきや、結構、日よけになっていいんです。


本当に涼しいのか?頭を触らせてもらうと…

ココ調調査班:
あっ!本当に指を入れると暑くないですね。

男性Aの友人:
あ~まぁまぁ。気持ち冷たいですね。

江東病院の三浦邦久副院長によると、体質にもよるが、盛り上がった髪の毛によって頭皮に直射日光が当たらないため、暑さ対策の効果が若干期待できるという。

さらに調査を続けていると、ファン付きの服を着ている人を発見!

男性B:
風がここ(ファン)から服の中を通って、首元から出てくる。だから、フードを付けていると頭も大丈夫!

服にバッテリー駆動の電動ファンを装着して衣服内に外気を取り入れ、空気を循環させることで快適に過ごせるのだ。

藤井弘輝アナウンサー:
服が風で膨らみますね。結構、風が強いですね。

別の男性は前後に2つずつ、合計4つのファンを搭載した服を着ていた。この空調ウェアが今、進化しているという。

WORKMAN Plus 等々力店 丸田純平さん:
非常に良く売れています。昨年比170%以上で売れていまして、店内は在庫限りとなっております。今年、一般向けのお客さんでも着られるような商品を開発したので、普段使いで使われるお客さんが増えました。

この店では、空調ファンシェルウェア3900円(税込)とファン バッテリーセット1万2000円(税込)が別売りで、合わせて1万5900円。

以前は、工事現場などの作業服タイプが主流だったが、今年はオシャレなアウターに進化!

普段着でも使えるようにノースリーブに長袖と種類も増え、ミズノなどのスポーツメーカーからも販売されるなど、注目度もアップいている。

あなたは持っている? 携帯扇風機があれば外でも快適

そんな中、街で一番多く見られた熱中症対策が「携帯扇風機」だ。

女性A:
持って歩いているだけで涼しい。

藤井弘輝アナウンサー:
この距離ですけど、髪がなびいていますね。

男性C:
メインは赤ちゃん用なんですけど、我々も使っている。

手持ちタイプや首からさげて使うヘッドフォンタイプなど、種類もさまざま。

5段階変速付きの商品も登場し、インテリア雑貨を扱う店でも、多くの携帯扇風機が陳列されていた。

Francfranc BAZAR 台場ヴィーナスフォート店 PR担当 下村彩さん:
昨年から徐々に人気が出始めて、今年は昨年の5倍ほどの売れ行きで、かなり人気をいただいております。

一体、何種類あるのか?ココ調が都内で購入できる携帯扇風機を集めて数えてみると…

藤井弘輝アナウンサー:
全部で36種類を見つけることができました。これでも我々が見つけただけなので、恐らくもっとあります。

冷却シートを貼るベストな場所&熱中症の応急処置法

中には、お金をかけずに暑さをしのぐ人もいた。

ココ調取材班がネットで調査をしていると、興味深い投稿を発見。その写真には、凍らせた2リットルのペットボトルが扇風機の後ろに置かれていた。

扇風機の後ろに凍ったペットボトルを置くと、ペットボトルの周りの冷やされた空気が一気に前方へ押し出される。
しかし、なぜ扇風機の前ではなく後ろに置いているのか? 投稿者に話を聞いた。

写真投稿者:
前に置いちゃうと、風が当たるせいで結構早く溶けてしまって、長時間持たなかった。逆に後ろに置くとゆっくり溶けている感じで、「結構長い時間持つな」というのでやり始めた。苦しさを感じないまま寝てしまうので、すごく良いと思います。

また、街での取材で気になったのが、みなさんの額だ。

男性D:
外に出るときは貼っています。体感温度が違いますね。

女性B:
もう最高です!

冷却シートをおでこに貼り、熱中症対策する人が多数見られたが、医師はもっと効果的な貼り方があるという。

江東病院 三浦邦久副院長:
一番いい冷やし方というのは、実は首の後ろに貼っていただくことです。

おでこではなく、首まわり。血管が通っている首の横が最も効果的だというが、冷却シートが剥がれ落ちやすいため、首の後ろがベストとのこと。

また、三浦副院長によると、熱中症の症状が出た場合に一番体を早く冷やすことができる方法は、胸部を霧吹きなどで冷やし、風を当てること。
すぐに道具が準備できない時には、応急処置として、袋に入れた氷を首の横に当てることが効果的だという。

まだまだ続く暑い夏、適度な水分・塩分補給と涼しい場所で過ごすことを心がけ、長時間外に出る場合も油断せず、できる限りの熱中症対策を行ってほしい。

(「めざましテレビ」『ココ調』8月7日放送分より)

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