7payが開始から1カ月で撤退発表

セブン&アイ・ホールディングスによる7payについての緊急会見が午後3時から行われた。そこで語られた衝撃の発表。それは…。

セブン&アイ・ホールディングス後藤克弘副社長:
9月30日をもって7payサービスを廃止する

セブン&アイ・ホールディングスは7月1日にスタートしたばかりのセブン-イレブン独自のスマホ決済サービス7payを9月末で終了する方針を明らかにした。

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7payのサービス終了について街の人に聞いてみると…

――7payが9月末で終了するの知っていますか?

男性:
最近始まったのにもう終わっちゃうんですか?

女性A:
え!? 終わっちゃうんだ

女性B
えー早すぎる…

女性A
ちょっと早いよね

7payをめぐってはサービス開始直後から不正なアクセスによりクレジットカードなどから勝手にチャージされ商品を購入される被害が続発し、セキュリティーの甘さが指摘されていた。

被害者は808人 被害総額は約3860万円に上る。(7月31日時点)

約30万円の被害を受けた男性は...

約30万円の被害を受けたという40代の男性は突然の7payサービス終了発表に…

男性:
正直当然なのかな。被害者への対策や対応が進められているようには私も感じていないので、まずはしっかり対応していただきたいなと思います

男性によるとクレジットカード会社は請求を止める対応をしたもののセブン側からはいまだに補償の具体的な説明がないという。

男性:
イラっというかちょっとあきれてしまっています。あくまで7payさんからきちんと説明を頂きたい。7payが止まったからと言って全部解決したわけでないと思います

突然の撤退表明を受けネット上では…

「7pay終了で不安よな。イレブンpay始めます」
「あ、11月にイレブンペイとして復活するのね!」

更にスマホ決済化が進む中国からはこんな書き込みもあった。

「令和最大の笑い話7payが早逝」
「なんで中国に外注しないの?」。

被害は全て補償 未使用残高も払い戻す

サービス開始からわずか1か月で完全撤退を決定した理由について会見では…

セブン&アイ・ホールディングス後藤克弘副社長:
サービスの抜本的な対応完了するには相応の期間を必要と想定されること。7pay自体にご心配を持たれていることもあるので、やはり廃止やむなしと。次はしっかり体勢を準備して、もう一度このサービスに参画できるかチャレンジはしていきたい

セブン側は不正アクセスの被害は全て補償しサービス終了時点の未使用残高は順次払い戻す方針だ。

加藤綾子キャスター:
今、各社がスマホ決済サービスを競っている中でサービス開始から1カ月で撤退というのは手痛い終了となりましたね

風間晋解説委員:
スマホ決済が消費と金融のビッグデータを同時に手に入れることができるわけですよ。政府も後押ししています。なので、流通小売業の成長にとっても欠かせないポイントなんですね。だからセブン&アイグループも自前の7payというものを持ちたかったわけです。この失敗でどうするのかということですが記者会見では白紙状態だと言っていました。業界のトップ企業にもかかわらずデジタル戦略でほかの競争相手に比べると周回遅れになってしまっているんですよね。しかし、急がなければならないと同時に同じ轍を踏むわけにはいかない。ここが難しいところじゃないですかね

加藤綾子キャスター:
慎重にということですよね

風間晋解説委員:
慎重だけじゃだめというね

加藤綾子キャスター:
信頼をどう取り戻すか今後も厳しい競争が続きそうです

(「Live News it!」8月1日放送分より)