農業被害を起こす可能性のある水草
白い花が咲いていて、非常に美しいこの水草は生息してはいけない農業被害を起こす可能性のあるもので、びっしり奥までクリークを覆っている。
この記事の画像(10枚)佐賀市嘉瀬町のクリークに生い茂っているこの水草は「ナガエツルノゲイトウ」。
水辺の湿った環境を好む南米原産の外来植物だ。
佐賀県内では2010年に佐賀市鍋島で初めて見つかり、現在は、嘉瀬や本庄など市内の5地区で確認されている。繁殖力が強く、生態系に影響を与えるという。
佐賀市環境政策課 中野晃一副課長:
水中に光が届かなくなるため、魚類を含む水生生物が生息できなくなるなどの生態系への影響や悪臭の原因になる
また、影響はそれだけではなく、水草が樋門をふさいでいる。
クリークの中の様子を見てみると、ナガエツルノゲイトウの茎がびっしり。
この茎が大雨の時などに水の流れを悪くすることで、排水に影響を与え、クリークから水があふれる可能性もある。
そして、ナガエツルノゲイトウは、乾燥に強く、陸上でも生育できる。
クリークからあぜに上がり、水田に迫る所もあった。
佐賀市環境政策課 中野晃一副課長:
農地に侵入すれば農地を覆い、農作物の収穫や品質、作業効率の低下を招く恐れがある
佐賀市はあぜに遮光シートを貼り、繁殖しにくくしたり、農業用ポンプの設置箇所などから除去したりしているが、ナガエツルノゲイトウは茎などの切れ端からも増殖するほど繁殖力が強く、担当者も手を焼いている。
佐賀市環境政策課 中野晃一副課長:
これ以上拡大しないよう努めています。破片から増えるので発見しても自身で除去しないようお願いします
(サガテレビ)