日本が五輪・柔道で獲得したメダルは世界最多
縦8m、横12m。圧倒的な存在感を放つ、巨大な日の丸。
これまでの五輪・柔道で獲得したメダル、その数世界最多の84個。
2020年の東京オリンピック、日本のお家芸「柔道」は再び武道の聖地・日本武道館で行われる。
武道家たちは武道館についてこう語る。
男子73キロ級大野将平(27)
「日本武道館で試合をすることが一つのモチベーション」
男子60キロ級永山竜樹(23)
「一番輝ける場所」
男子60キロ級髙藤直寿(26)
「武道館で試合ができる。それだけで誇らしい」
最初の東京五輪で柔道会場として武道館を建設
すべての柔道家が憧れる日本武道館。その歴史はまさに東京オリンピックとともにあった。
日本中が歓喜に沸いた、6年前の東京招致決定の瞬間。それは、1964年、最初の東京オリンピックの時も同じだった。
世界中が熱狂するスポーツの祭典の開催が決まり、喜びを分かち合う人々の姿。
その歴史的な大会で初めて正式競技となった柔道。会場として当時建設されたのが聖地・日本武道館だった。
日本のお家芸として勝って当たり前という壮絶なプレッシャーの中、見事4階級中3階級で金メダルを獲得した日本代表。
あれから50年以上の時を経て再び聖地に戻ってくるオリンピック。リオでは惜しくも銅メダルに終わり、東京で雪辱を誓う高藤直寿選手。そして世界選手権2連覇中の阿部一二三選手ら一生に一度、憧れの舞台でニッポンの侍たちが金メダルラッシュに挑む。
率いるのは金メダリスト・井上康生監督
そんな彼らを率いるのはシドニーオリンピック金メダリストの井上康生監督。
井上監督は武道館に対する思いをこう語った。
「私自身、武道館で初めて闘わせてもらった時の気持ちの高まりだとか喜びというのは非常に大きなモノがありました。聖地でありますので憧れを持ってあの場でですね、世界チャンピオンやまた今度の東京オリンピックではオリンピックチャンピオンの称号を獲得する。特別なモノになるんじゃないかという風に思います」
【執筆:フジテレビ 報道スポーツ部 渡邊宏明】