本業の傍らバナナを栽培
石井愛子アナウンサー:
わー!これがバナナの木!葉がハウスの屋根まで届いてますね。ジャングルに迷い込んだみたいです。ありましたバナナ!
高知県須崎市浦ノ内にあるハウスでバナナを育てているのが藤田泰雄さん。
石井愛子アナウンサー:
これは何ですか?
藤田泰雄さん:
バナナの花です。
石井愛子アナウンサー:
これが花!?へえー!
藤田泰雄さん:
ほんで、これがこの中で外れるわけよね。
バナナはそのほとんどが海外からの輸入だ。国産のものは全国でも少なく県内でバナナを生産・出荷しているのは藤田さんだけ。
藤田泰雄さん:
20年前から従業員に食べさせるように作りよったけどバナナがブームだということでじゃあ、うちも本格的に作ってみようかと思って始めた。
石井愛子アナウンサー:
もともとは何をされてる?
藤田泰雄さん:
洋ランですよね
藤田さんの本業はランの栽培。
1本1000円の高級バナナ
しかし、知り合いの農家からもらったバナナを育て始めたことがきっかけで20年前からバナナの栽培もスタートした。
藤田さん自身、バナナが好きだったこともあり試行錯誤の末ようやく商品化にこぎつけ2019年2月に『よさ恋フルーツ』として発売した。
その価格は1本500円から、高いものだと1000円と一般のバナナの約10倍!まさに高級バナナだ。
藤田泰雄さん:
バナナを食べてみてこれ、上等にいけるな~と思ってね。みんなに食べてもらったら『これは美味しい!』ゆうてね。
化学肥料を一切使わず無農薬で育てるのが藤田さんのこだわり。
さらに、日本はバナナが育つ気候に適しておらず大量生産が難しいということが『高級』の所以だ。
除草対策の鶏たちだが...
ここで藤田さん何かを探し始めた。
藤田泰雄さん:
捜索願いを!コッコッコッコー!あれ・・・??おるおる!コッコッコッコー!
石井愛子アナウンサー:
鶏がいる!
藤田泰雄さん:
きのう生まれたばかりの・・
石井愛子アナウンサー:
生まれたばかりの??
藤田泰雄さん:
よいしょ~!
石井愛子アナウンサー:
え!ひよこ!?かわいい~!
藤田さんのハウスでは農薬を使っていないため雑草や害虫は鶏が食べてくれるが…
藤田泰雄さん:
除草効果はないですね(笑)草が生えて困まるって言ったら友達が2羽もってきて放したんよ。
従業員を連れてくるって言ってたから連れてくるかな~と思ったら鶏を連れてきて放したんよ。
鶏だけではとても追いつかず除草のほとんどは藤田さんや従業員がひとつひとつ手作業で行っています。
意外と堅い?バナナ収穫体験
特別にバナナの収穫を体験させてもらった。
藤田泰雄さん:
引っ張って!グッと
石井愛子アナウンサー:
あ!堅い!
藤田泰雄さん:
もうちょい!
石井愛子アナウンサー:
あ!いけた!
藤田泰雄さん:
おーーーー!
石井愛子アナウンサー:
これで何本くらい?
藤田泰雄さん:
まあ、80~100本くらいまでやわね。
バナナの集出荷は年中行われていて、この日収穫したものは追熟させ8月出荷する予定だ。
藤田さんが作る「よさ恋フルーツ」はもっちりとした食感と濃厚な甘さが特徴。一般のバナナに比べ収穫時期が遅いため栄養を多く含み丸みを帯びている。
藤田さんおすすめのバナナの食べ方
20年間バナナを食べ続け生み出した、藤田さんオススメのバナナの食べ方を教えてもらった。
藤田泰雄さん:
新作のアイスクリーム食べてみて。
石井愛子アナウンサー:
おいしい!濃厚で舌触りがよく、滑らかです。
このアイスは藤田さんが従業員のまかないとして作っている。まかないメニューの中にはこんな変わり種も…
藤田泰雄さん:
バナナの天ぷらです。
石井愛子アナウンサー:
ふわふわで中がとろっとしてますね。天ぷらはおかずのイメージですがおやつ感覚で食べられる。
藤田泰雄さん:
子どもたちも喜ぶと思います。パクパクいけるでしょ?
そして極めつきが・・・
藤田泰雄さん:
バナナ皮ごと食べれんことないけど食べてみますか?
石井愛子アナウンサー:
え!?皮ごと食べられるんですか?
石井愛子アナウンサー:
シャキシャキしててちょっと苦みがありますね。食感を楽しみたい時はいいかもしれない。
藤田泰雄さん:
まあ、皮をはいで食べたほうがおいしいよね(笑)。
藤田さんによるとバナナは「シュガースポット」と呼ばれる黒い斑点が出てきた頃が食べ頃。
冷蔵庫で保存するとすぐに傷んでしまうので常温保存か冷凍保存がいいということだ。
藤田泰雄さん:
うちなりの工夫をして作りゆうバナナで『あのバナナが食べたい』と言われるのが一番幸せよね。
今後はバナナだけじゃなく変わったフルーツも作っていきたい。
(高知さんさんテレビ)