「ココイチ」がカレーの本場インドに進出! 日本在住の“インド人会 会長”に成功のカギを聞いてみた

カテゴリ:ビジネス

  • 「カレーハウスCoCo壱番屋」が日本と同じ味付けでニューデリーに1号店を出店予定
  • インド人会 会長「個人の感想ですが、パンチが足りない」
  • インドのマクドナルドが参考になる

人気カレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」が、8日、インドのニューデリーに2020年初旬をめどに1号店の開店をめざすことを発表した。
カレーソースは日本のものと同じ味付けにし、辛さのレベルやトッピングの具材などを選ぶ方式もそのまま持ち込むといい、インド進出について「世界最大のカレーの消費国でありマーケットは広がっている。本場の地で勝負したい」としている。2030年ごろまでには30店舗を展開する予定だという。

CoCo壱番屋は、6月末時点で国内外で1500店舗近くを展開し、日本人に愛される大人気のカレーチェーンとなっているのは紛れもない事実だが、やはり気になるのは、カレーの本場インドで日本式のカレーは受け入れられるのかということ。

そこで、インドとカレーに詳しい人に率直な感想を聞いてみたいと思い、日本に住む3000人以上のインド人を支援してきた「江戸川インド人会」の会長で、西葛西のインド料理店「スパイスマジック カルカッタ」を経営するジャグモハン・チャンドラニさんに話を聞いてみた。

インドにはないカレー

在日インド人実業家 江戸川インド人会会長 ジャグモハン・チャンドラニさん

――ココイチのインド出店のニュース、率直な感想は?

インドに来てくれることは、うれしいです。
インドにはないカレーだから、ぜひココイチさんに頑張ってもらって、インドに定着させて欲しいです。

――そもそも日本とインドのカレーの違いは?

大きく言うと、スパイスの量ですね。
インドのカレーは、トウガラシ、ターメリック、クミンシード、シナモン、ココナッツなど多くの種類を使います。スパイスのよく効いた汁気の多いソースを細長いインディカ米やナンで食べるのが一般的なもの。
それに比べ、日本のカレーはスパイスの量は少なく、とろみがありますね。

個人的には「パンチが足りない」

――チャンドラニさんは、ココイチのカレー食べたことある?

ビーフやポークが入っていないものを食べたことはあります。

――味の感想は?

カレーの分野であることは間違いないです。
あくまで、私個人の感想ですが、パンチが足りない甘めのカレーという感じですね。インドに住む人の中には、もしかしたら物足りないと感じる人もいるかもしれません。

――日本に住むインド人はココイチのカレー食べてる?

もちろん食べているとは思います。
ただ友人とココイチのカレーの話をしたことがないので、詳しくはわかりません。

マクドナルドの野菜バーガーを見習うべき!

――今回、日本のカレーソースを使うということだが、どう思う?

あくまで個人的な感想ですけど、もの足りないですね。

あと、インドではヒンズー教徒とイスラム教徒が人口の大半を占めます。ヒンズー教徒は牛肉を食べず、イスラム教徒は豚肉を食べません。日本のポークカレー、ビーフカレーをどうアレンジするのか気になります。

――ニューデリーという場所に出店することについてはどう思う?

ニューデリーはインドの首都。日本でいう東京のような場所。いろんな地域の人が集まる場所だから、良いと思います。

――主力商品780円程度という料金設定、どう思う?

確かに高いことは間違いないです。街の食堂に比べれば高いですね。
でも、インドには、これよりも高いレストランもあります。今までにないものですし、仕方ないのかもしれません。

――インドで受け入れられるためにはどうすれば良い?

私はマーケティングの勉強もしてないし、ノウハウもありません。
素人の考えですけど、インド人はカレーに強いこだわりがあります。
日本のカレーをそのまま持って行っても、インドの人は「えっこれがカレーなの?」と思うのではないでしょうか?

インドのマクドナルドは、野菜バーガーを販売して、インド人に受け入れられています。
ココイチの皆さんもインドの市場の動向に合わせていくのでしょうね。


残念ながら“辛口”の意見となってしまったが、人口約13億人のインドで成功すればビッグビジネスとなる。
インド人の舌に合わせる努力もしつつ、「CoCo壱番屋」には日本式のカレーで“新たなカレーブーム”をインドで巻き起こして欲しい。