千葉市の小学校で一足先に夏休みスタート

児童・生徒の熱中症を避けるため、文部科学省が夏休みの前倒しなどを検討するよう全国に通知する中、千葉市の小学校では一足先に夏休み前最後の授業を迎えた。

千葉市では、夏休みを去年に比べて4日増やして46日間に延長する一方で、秋休みと冬休みを2日ずつ短縮して、授業時間などを確保する。

なぜ?夏休み短縮する学校が増加

今、千葉市の例とは真逆に全国では夏休みを短くするという学校が増えているという。

2018年度には小学5年生で54.0%中学1年生は58.1%となんと半数以上の公立の小中学校で夏休みを短縮している。

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一体なぜなのか。まず一つ目の理由が「脱ゆとり教育」で授業時間が増えたこと。

もう一つの理由が私たちの生活に欠かせない「エアコン」だ。
エアコンの設置率が高まったため暑い8月でも教室で授業をしやすくなったことが夏休みの短縮につながっているという。

全国の公立の小中学校のエアコンの設置率を見てみると昨年度58.0%と約20年の間、増加傾向にあり約15倍となっている。

夏休みを前倒ししている千葉市の昨年度時点でのエアコンの設置率は9.6%にとどまっていて、やはり暑さを考慮して夏休みを長くしていることが裏付けられる。

千葉市では代わりの授業を秋休みや冬休みを短縮するなどして対応するということで夏休みが長くて嬉しいという子どもたちを
喜んでばかりもいられない現実が待ち受けている。

(「Live News days」7月12日放送より)