今、全ての世代から支持されている女優・深田恭子さん。

“奇跡の30代”とも呼ばれる深田さんは、なぜ、こんなにも人気があるのか。

7月11日放送の「直撃!シンソウ坂上」(フジテレビ系)では、そんな深田さんの本音と素顔に迫った。

「怒ることにエネルギーを使うのは疲れる」

 
 
この記事の画像(14枚)

深田さんが番組MCの坂上忍と待ち合わせたのは、東京・池袋にある南池袋公園。

豊島区が約6年半かけてリノベーションし、2016年にリニューアルオープンした。園内にはオシャレなカフェや屋外卓球台など、“まるでパリの公園のよう”と評判を呼び、街の新たな憩いのスポットに。

 
 

そして、深田さんが「幼い頃に通っていた」という池袋は、2020年に向け再開発が進み、新しい街へと変化を続ける注目のエリアでもある。

坂上が「オフの日は街とかブラブラするの?」と聞くと、深田さんは「結構家にいます。犬を飼っているので」という答えに坂上が反応。愛犬家で知られる坂上が飼い犬の名前を聞くと深田さんは、「トイプードルで、『メロンパンナ』と『ぱぴぷぺポッケ』という名前で 、“ポッケ”と呼んでいます」と共通の話に花が咲いた。

 
 

二人は、2018年に開業40周年を迎えた池袋のシンボル・サンシャインシティへ。

昭和53年(1978年)に日本一の高層ビルとして誕生した「サンシャイン60」。当時、世界一の速さを誇ったエレベーターも話題となった。

だが、時が経つとともに新しい観光スポットが誕生し、そのあおりを受けるかのように、サンシャインシティの来場者は減少し、厳しい時代が続いた。

ところが、この10年ほどで驚きのV字回復。その要因の一つが、完全リニューアルした60階にある展望台。「スカイサーカス」として生まれ変わり、新しい体験型のアトラクションが次々と誕生している。

今回、深田さんが最も楽しみにしていたというのが「スウィングコースター」というアトラクション。

バーチャルリアリティーを使ったアトラクションで、ブランコに乗って池袋の上空を飛んでいる気分を味わえるというもの。

 
 

VRゴーグルを装着し、スタートすると、深田さんも坂上も悲鳴に似た叫び声を上げ、ブランコのスピードとそのリアルさに終始驚いていた。

アトラクションが終わると、二人とも少し疲れた様子を見せ、深田さんは「これはまずいですね…。ここまでとは思っていなかったのでびっくりしました」とぼう然。坂上も「目が回った!本当に疲れた」と衝撃を受けていた。

続いて、サンシャイン60の59階にあるハワイアンレストラン「ジンジャーズビーチサンシャイン」へ移動した二人。

お酒が好きだという二人は意気投合し、赤ワインで乾杯。

 
 

まず坂上は「いつもそんな“ホワン”とした雰囲気ですか?」と聞くと、深田さんは「本当にそう言われます。ぼーっとしているんですねって。機敏なタイプでは決してないです」と語った。

また、家での様子について問われた坂上が、「めちゃくちゃ、せっかちです。僕がそばにいたら、すごくイライラすると思います」と答えると、深田さんは「私、イライラしないんですよ。怒ることにエネルギーを使う方が、私にとっては疲れちゃうので。嫌なことがあると逃げちゃいます」と笑顔を見せた。それを聞いた坂上は「“怒ることにエネルギーを要するくらいなら”という一言が、一番傷つく言葉なの」と苦笑した。
 

 
 

15歳の深田さんが受けたドラマでの試練

そんな深田さんがデビューしたきっかけは、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」の第21回大会。当時13歳で、2万人近い応募者の中からグランプリを受賞。

知り合いに勧められて応募したという深田さんは「エンターテインメントとして、ドラマを見るのは好きでしたけど、女優になるということがどういうことなのか分かっていなかったです。ただ、華原朋美さんに憧れて、歌手の世界は憧れでした」と話した。

そして、深田さんを世に広めた作品が1998年にフジテレビで放送されたドラマ『神様、もう少しだけ』。当時15歳の深田さんが演じたのは、援助交際が原因でHIVに感染した女子高生・真生の役。

深田さんの体当たりの演技が感動を呼んだドラマだが、当時まだ高校生だった深田さんにとって大きな試練があったという。

 
 

まず一つ目の試練が、相手役であり、主演の金城武さんとの「1分10秒のロングキスシーン」。

なぜ、このような長いキスシーンを作ったのか。小岩井宏悦プロデューサーは「21年前には、HIVはキスでは感染しないという知識があまりなかった。正しい知識を広めることが、この作品の一つの使命だと。そこはちゃんとやらなきゃダメだと思って、長いキスをしてもらった。彼女にとって初めてのキスだったかどうかは聞けませんでしたが、よく頑張ったと思います」と振り返った。

 
 

そして、二つ目の試練は、「泣くまで終わらない地獄のクラブ撮影」。

まだ演技経験の浅い深田さんを心配した武内英樹監督は「撮影するにあたり、特訓しないと主役としては通用しないと思って。かなり精神的に追い込んだ記憶があります」と語った。

そんな武内監督が最もこだわったところが、HIVに感染した真生が友達と行ったクラブで踊りながら涙を流すシーン。

武内監督は「“自分はエイズにかかった”と気づいて、友達とは違う体なんだという悲しみの中で、踊りながら泣くシーンがあって、でも、全然泣けなくて。VTRを1時間くらいずっと回しっぱなしにして、泣くまで待ってやろうと。周りのスタッフもヘロヘロになって。カメラマンも手持ちカメラで、恭子を追いながら撮っていたけど、泣けなくて。“気持ちができてない”という話をしたら、彼女は自分の当時のできなさに涙して、その瞬間にカメラを回して撮った記憶があります」と話した。

当時の映像を見ながら深田さんは「クラブにも行ったことがないのに、踊りながら泣くシーンって難しくないですか。普通に考えても難しい…」と振り返った。

この作品で注目された深田さんは、1999年に16歳で連続ドラマ『鬼の棲家』初主演を務め、2年後にはドラマ『ファイティングガール』でヤンキー女子を演じて話題をさらった。
 

三池監督が明かした深田恭子の意外な素顔

それから18年、今やトップ女優の仲間入りを果たした深田さんに付けられたキャッチフレーズが“奇跡の30代”。年齢を感じさせない美しさに、女性たちから称賛の声が上がっている。

そんな女性たちの記憶に残るのは、深田さんが着こなす美しい衣装。

茨城ののどかな田園風景をバックに、ロリータ少女とヤンキー少女の友情を描いた映画『下妻物語』(2004年)で、ロリータファッションで不思議な少女を熱演した深田さんは、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。

2009年には映画『ヤッターマン』で、ボンデージファッションを着こなすドロンジョを演じた。

 
 

この映画で監督を務めた三池崇史さんは「1つ何かを間違えるとSM嬢みたいになってしまうので、衣装合わせを何十回とやりましたが、(深田さんは)すごく積極的で一生懸命で、楽しんでいる感じがありました」と明かした。

さらに、三池さんは大阪での舞台挨拶の帰りに新幹線で勢いよくビールを飲む深田さんの姿に衝撃を受けたことを明かし、「非常に女性っぽい感覚は持っているんでしょうけど、どこか竹を割ったような男の子っぽいところがあるんでしょうね」と語った。

そして、木曜夜10時から放送されるドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)でも、キャットスーツに身を包むセクシーな泥棒を演じる深田さん。

監督は『神様、もう少しだけ』の時に、深田さんを追い込んでいた武内監督。21年ぶりのタッグについて武内監督は「ルックスがあまり変わっていないので、21年経った感覚がない。10年くらい前に一緒にやったよね、という感じ」と話した。
 

親友 吉田沙保里からの素敵な言葉

“奇跡の30代”と呼ばれる深田さんは、その変わらない体形もあってか、15歳の頃からコンスタントに写真集を発売している。

33歳の時に同時リリースした2冊の写真集は、オリコンランキング1位、2位を独占し、合わせて約10万部のセールスを記録した。

「女優として確立された深田恭子なら、写真集を出す必要ない感じだけど」と坂上が問うと、深田さんは「恥ずかしいんですけど、サーフィンしているカッコイイ写真を撮ってもらえると言われたら、それはちょっと嬉しいなって。でも、めくってもめくっても私だから、申し訳ないような気がします」と照れ笑いを浮かべた。

また、女性からの人気について坂上が聞くと「私、みんなに好かれたいと思っちゃうんです。道ですれ違う人にも。一瞬しか会わないかもしれないけど、すれ違う方にとっては印象に残るじゃないですか。今日のお仕事とかも、楽しくみなさんと過ごす方がいいじゃないですか」と明かした。

続いて二人は、池袋駅東口にあるフラワーショップ「りず花」へ。今、流行中のハーバリウム作り(ドライフラワーなどをボトルに入れ専用オイルに浸した植物のインテリア)が体験できるという。

 
 

ほろ酔い気味の二人は、テンション高めにハーバリウム作りに挑戦。

ピンクが好きだという深田さんは、ピンク系の花々を使い、完成させていく。丁寧に作業していくかと思いきや、少し大ざっぱな深田さんの素顔も垣間見えた。

 
 

そして、今、深田さんを語る上で外せないのが3年前に始めたというInstagram。

現在のフォロワーは280万人を超え、写真集の撮影で行った海外での1コマや、ゴルフの打ちっぱなしなど、テレビでは見せることのないオフショットを投稿している。

他には篠原ともえさんとのスケートや、CMで姉妹役を演じた多部未華子さん、永野芽郁さんなど華やかな投稿が並ぶ中、インスタで知れ渡ったのが、親友・吉田沙保里さんの存在。

 
 

同い年でよく連絡を取り合っているという深田さんは、「お仕事をご一緒した機会があって、その時にずっと好きで『お友達になってほしい』と話してそれから」と、吉田さんと仲良くなったきっかけを明かした。

そして、「沙保里ちゃんはとにかくポジティブ。例えば、私が落ち込んで話していても、本当に素敵な言葉をくれたのは『私が恭子ちゃんを引っ張ってあげようとしても、恭子ちゃんが前に踏み出す気にならないと、引っ張ってあげられないよ。だから、頑張ろう』って言ってくださって。その時に涙が出そうになって、とにかく私がちょっとでも元気がない話になると、沙保里ちゃんの持ち前の明るさで、どんどん引っ張ってくれるので、自分が悩んでいたことも忘れるくらい、すごく素敵な方」と語り、「親友です!!」と力強く断言した。

最後に、坂上が「これから深田恭子はどうなっていくんですか?」と問いかけると、少し考えながらこう話した。

 
 

「不安な話とかを沙保里ちゃんとしていると安心するんです。『どうしよう、これから』って二人で話して、『でも、楽しいからいいね』で終わっちゃうんですけど。結構、悩んじゃうんです。(将来に対する不安も)ありますよ。毎日、明日が不安です」

それを聞いた坂上は「その割には急がないよね」とツッコむと、「急いでますよ~」と笑顔を見せた。

 

(「直撃!シンソウ坂上」毎週木曜 夜9:00~9:54)

直撃!シンソウ坂上
直撃!シンソウ坂上