事前予測『自民優勢』は引っくり返るのか?   負け犬への判官びいきはいかに

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  • 参院選メディアの事前予測は「自民優勢」
  • 負け犬効果の共通点は「期待」
  • 判官びいきされるだけの魅力ある?

参院選の事前予測は「自民優勢」

フジテレビなどメディア各社による参院選の事前予測は自民優勢のようだが、この予測がひっくり返ることはあるのだろうか。

予測が外れることを「負け犬効果」と呼ぶ。
有権者が負けている方に同情して投票することがあるのだ。

参院選で負け犬効果が働いたのは21年前の1998年。
橋本首相による消費増税の後の金融危機にも拘らず、事前予測では自民優勢だったが、結果は惨敗で橋本氏は退陣した。

橋本氏の恒久減税を巡る発言が揺れたのが原因とも言われるが、それくらいで首相が退陣するほど負けない。
むしろ直前に新進党解散を受けて民主党が誕生し、政権交代の構図ができたことで、無党派が自民を見限ったのではないか。

負け犬効果の共通点は「期待」

また2003年衆院選は投票前に小泉人気で自民は圧勝という予測だったが、蓋を開けたら過半数を割ってしまった。
このとき小泉サイドに特に失言などはなかった。
たぶん直前に民主党と自由党が合併したことで政権交代がより現実的になり、無党派層の票が民主に流れたのだろう。

つまり2000年前後によく働いた負け犬効果は二大政党制への期待感が大きな原因だったのだ。

負け犬効果は「判官びいき」とも呼ばれる。
判官というのは九郎判官義経、源義経のこと。
天下を取った兄頼朝に滅ぼされた悲運の武将である。
物語上は、京の都で知らぬ人はない美少年で、天才的な戦術家だった。
大変魅力のあるキャラクターである。

野党は判官びいきされる魅力を持て

つまり判官びいきは、負けている側に魅力がないとダメなのだ。

では今回、負け犬効果は働くのだろうか。
今の野党に有権者は魅力を感じ、政権交代を期待するのだろうか。

もしそうでなければ野党が逆転するには安倍首相にとんでもない失言をしてもらうくらいしかないかもしれない。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

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