人とロボットが協働作業

東京ビッグサイトで始まったアジア最大級、食の技術の見本市「FOOMA JAPAN 2019」。
最先端テクノロジーを装備した食の現場で働くロボットが集まった。

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ケーキにクリームを繊細にデコレーションするロボットや…

ソフトクリームを美しく巻くロボットなど…熟練の職人のような繊細な技を披露していた。

複雑な動きを可能にしたロボットが並ぶ中、注目を集めたのは人手不足に一役買いそうなロボット

こちらのブースではお弁当に食材を詰める作業が行われているが、人と人の間で働いてるのはなんとロボット!

これまで、安全性の面などから人とロボットとの協働作業は難しいとされてきたが、ベルトコンベヤーを流れていくお弁当箱に、おそろいのエプロンを着けた人型ロボットが器用にから揚げを詰めていた。

胸と頭の部分にあるカメラで画像を認識。AI(人工知能)により食材を見分け、指定の位置に盛り付けることができるという。

胸と頭の部分にあるカメラで画像を認識
胸と頭の部分にあるカメラで画像を認識

具材をから揚げからプチトマトに変えてみても...カメラセンサーがトマトを画像認識して、つぶすことなくトマトを持ち上げることができた。

この人型ロボットは、素材はプラスチックのため、ぶつかっても痛くない。

また、キャスターが付いているため、自由に移動させることもできる。

深刻な人手不足が叫ばれる食品業界。人と共に働くことができるロボットの開発に期待が集まる。

ロボットを特別視せず協働していく時代

三田友梨佳キャスター:
今は人とロボットが一緒に働く時代なんですね?

(株)キャスター取締役COO 石倉秀明氏:
これから人手不足は続くのでロボットは職場の中に必然的に増えてきます。厨房もそうですが、 オフィスでもRPA と呼ばれるRobotics Process Automation はたくさん出てくると思います。私のオフィスでも積極的に活用していて、例えば 請求書を作って送るなど一部のバックオフィス業務をロボットがやっています。

三田友梨佳キャスター:
今後普及させるには何が必要になりますか?

石倉秀明氏:
ロボットは人の仕事を奪うという考えもあるので、どうしても怖くなったりもしますが、ロボットは一般生活に溶け込んで 当たり前のように出てきているので、ロボット自体を特別視せずに自然と協働していくことが大事だと思います。

石倉秀明氏
石倉秀明氏

(「Live News α」7月9日放送分)