かんぽ生命と日本郵政がが謝罪会見

保険料の二重徴収などかんぽ生命による不適切な契約が相次いで明らかになる中、かんぽ生命と日本郵便が7月10日午後4時過ぎに謝罪会見を開いた。一方、かんぽ生命の元営業担当者はFNNの取材に対し「詐欺と思われても仕方ない」と話した。

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かんぽ生命保険 植平光彦社長:
お客様の信頼を損ねた点につきましては深くおわびを申し上げます

不適切な契約とは一体...

新たに判明した不適切な契約の1つが顧客が一時的に無保険となったケース

発表によるとかんぽ生命の契約を結び直す際に、古い契約と新しい契約の間に4か月から6か月にもわたって無保険の状態の期間があったケースが2016年4月以降に約4万7000件もあったという。

旧契約を解約して3か月以内に次の契約を結んだ場合、新規の契約ではなく乗り換え契約とみなされ、販売員の手当が減ることから、一部の販売員が手当の満額支給を狙って解約から4か月以上経ってから次の契約を結んだ疑いが浮上している。

かんぽ生命元営業担当が語るノルマの闇

そうした不適切な契約の背景について、かんぽ生命に3年半勤めていた元営業担当の女性に話を聞くことができた

かんぽ生命の元営業担当:
ノルマの厳しさはひしひしと感じていたので、正直いつかはこういうことになるんじゃないかと思っていました

元営業担当の女性はノルマによるプレッシャーが原因ではと指摘した。

また、不適切な契約については…

かんぽ生命の元営業担当:
高齢のお客様はお話ししてても聞き流しちゃう、詳しく突っ込んでこない方が多いので、60代や70代のお客様が契約につなげやすい層だなというのはありました

かんぽ生命の元営業担当:
お客様としては詐欺のように感じてしまってるんじゃないかと私も思います

かんぽ生命と日本郵便は再発防止策として、乗り換え契約を勧めることをしないと表明するとともに日本郵政も加えた3社による独立した第三者委員会の設置を検討するとしている。

(Live News it! 7月10日放送より)