西武×東急 ライバル同士がリゾート事業でタッグ!「協調戦略」の狙いとは?

カテゴリ:ビジネス

  • 西武ホールディングスが「会員制ホテル事業」に初参入
  • 30年の運営実績を持つ東急不動産と協業
  • 西武と東急の「協調戦略」で会員はそれぞれの会員制ホテルを相互利用

西武ホールディングスが「会員制ホテル事業」に初参入

鳥のさえずりが聞こえる広々としたリビング。
木のぬくもりに包まれた、この開放感あふれる森の別荘は...

7月4日、公開された西武ホールディングスが新たに展開する会員制ホテル「プリンスバケーションクラブ」。

「プリンスバケーションクラブ」

その第1弾が、年間850万人の観光客が訪れる、長野・軽井沢町に来週オープンする。
晴れていれば、浅間山を眺めながらの露天風呂も楽しめるという会員制ホテル。

浅間山を望む露天風呂

会員権は、一口1,300万円台からの販売で、ゴルフやスキーなど、グループが運営するレジャー施設で優待割引が受けられるなど、特典もある。

30年の運営実績を持つ東急不動産と協業

これまで、全国各地でホテル事業を展開してきた西武ホールディングスだが、会員制ホテル事業への参入は、今回が初めて。

そのパートナーに選んだのは、すでに30年の会員制ホテルの運営実績を持つライバル、東急不動産だった。

プリンスホテル 事業戦略部・江口将裕氏:
東急不動産と競合・競争関係になると思うが、より協業して、この会員制ホテルマーケットを拡大したいという思いが一致した。東急不動産がこれまで培った経験などをうまく吸収していきたい

プリンスホテル 事業戦略部・江口将裕さん

この提携で、西武は仕組みが複雑とされる会員権販売の一部を東急リゾートに委託。

さらに、西武と東急の会員が、それぞれ会員制ホテルを相互利用できるようにすることで、互いに利用率のアップが期待できるとしている。

さらに、会員制というビジネスについて、こんな期待も。

江口将裕氏:
投資回収の早まりは、このビジネスモデルの特徴ですので、次の展開への投資、リゾートエリアの活性化にキャッシュを振りむけられる。(会員制ホテル)事業の特徴として、大いに生かせるんじゃないかと…

かつてはリゾート開発でしのぎを削ってきたライバル同士が手を組んで、ウィンウィンの関係を目指す

「協調戦略」で新たな会員を集めやすくなる好循環

経営コンサルタント 森田章氏:
ライバルが手を組む戦略を「協調戦略」と言いますが、争うよりも協調することでお互いにメリットを見いだす。今回の場合で言えば、お互いの会員がお互いのホテルを利用できるということで会員にメリットが出て、会員を集めやすくなる。会員権収入が入ると、投資の回収が早くなり次のホテルを建設するときにいち早く資金投入ができる。結果としてホテルの選択肢が増えて新たな会員が集めやすくなる好循環がある。これが狙いだと思います。

森田章氏

三田友梨佳キャスター :
ただ、東急は施設や会員の数で先行していますよね。西武と比べてみると東急の方がメリットが少ないように思いますが、その辺りはいかがですか?

森田章氏:
将来のポテンシャルが見えているので東急としてもメリットを感じているのではないかと思います。実際に西武は4月に会員制ホテル事業に2000億円を投じると発表していて、さらに保有している土地とかホテルを会員制ホテルに変えれば良いということがあるので、実現性が高いということがあるのでしょう。

(「Live News α」7月3日放送分)

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