第25回参院選が7月4日公示され、21日の投開票に向けた選挙戦が始まった。
各党は、続々と街頭に立って支持を訴えている。

目標議席数 安倍首相のホンネ?

安倍首相が勝敗ラインに掲げているのは、与党で全議席の過半数だ。
今回参院の定数が増えるために、過半数は123議席になる。

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今回の選挙の対象とならない非改選の議席が、自公合わせて70議席ある。今回53議席を獲得すれば、123議席の目標ラインはクリアとなる。

実は、もう一つ重要なラインがある。
安倍首相は憲法改正を悲願としているが、憲法改正を国会で発議するためには、参院で3分の2、つまり164議席が必要となる。

与党の非改選議席の70議席に加えて、改憲に前向きな日本維新の会の非改選の6議席や、無所属議員を合わせると78議席となり、3分の2を維持するためには、あと86議席が必要となってくる。

今回、この数を獲得できるかどうかも、今後の政権運営に関わる重要な数字となってくる。

「老後2000万円」「消費税」「憲法」…国民の審判は?

では、今回の参院選は、どのような戦いになるのか。
最大の焦点は与野党の候補が、事実上一騎打ちになる32の選挙区の勝敗だ。この結果が選挙のすう勢を決めるといっても過言ではない。

「政治の安定」を掲げる与党が最も警戒するのは、「老後2000万円」問題の影響で、選挙戦を通じて有権者に広がる不安を解消できるかがカギだ。

また、自民党が争点の一つに掲げる憲法改正をめぐって、公明党との温度差が際立つ中、選挙後を見据えて与野党の改憲議論を活性化できるかも注目される。

一方、野党は、与党候補と一騎打ちになる32の1人区で野党共闘を演じ、安倍1強に楔(くさび)を打ちたい考えだ。

10月の消費税率引き上げに反対の姿勢を示し、家計を重視する姿勢で一致しているが、与党批判に終始することなく、政権を担う強い意志と具体策を示せるかが問われる。

令和初の国政選挙は、6年半続く安倍長期政権を、信任するか否かが最大の争点と言える。

(「Live News days」7月4日放送より)

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