ボランティアと聞くと、一番に思い浮かべるのは物資の支援だろう。

しかし、それが自立の妨げになってしまうと言われ、今、スポーツでの国際支援が注目を集めている。

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サッカーを通じて「支援」

学生団体「WorldFut(ワールドフット)」は、サッカーを通して国際支援活動を行っている。

「生まれた段階でカンボジアの子どもたちは、夢の選択肢が限られているんですね。サッカーを通して夢の選択肢を広げてもらいたい」と語る石塚来輝さん。

クラウドファウンディングなどで資金を集め、カンボジアの農村部の子どもたちをサッカーを通じて支援している。

ボコボコのグラウンドで裸足でプレーをする子どもたち。

まともな練習や試合の機会はなく、ただ漠然とボールを蹴っているだけだった。

そこで石塚さんたちは、軍事政権下で失われた倫理観を養うため、まずは、子どもたちと一緒にグラウンドのゴミ拾いから始まる。それから、試合を行うことで目標を持つ大切さを伝えている。

貧しさから将来を描けなかった子供たちが、夢を持てるように…。

チームの一人、11才のバスナ君は「将来サッカー選手になって有名になるんだ!」と目を輝かせた。

さらに、ワールドフットは首都プノンペンにあるオリンピックスタジアムで、他の支援団体と共に全国大会を共催し、子供たちを大きな夢の舞台へと招待した。

「ボール一つあれば笑顔にさせることができますし、言葉が通じなくても心でつながることができます。好きなことを好きと言えて、好きなことをできる。正しい努力がフェアに報われる社会、そういう世界を作っていきたい」と石塚さんは意気込んだ。

学生団体WorldFut
http://www.worldfut.com/


SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。
https://www.fujitv.co.jp/futurerunners/sdgs.html