西日本豪雨から1年 親子の絆で守った田んぼで今年も田植え【岡山発】

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  • 西日本豪雨から1年…岡山・倉敷市真備町の米農家を取材
  • 浸水被害で一時は絶望も…稲は生きていた
  • 親子の絆で苦難乗り越え実現した今年の田植え…そして息子の決意とは

西日本豪雨から1年 岡山・倉敷市の米農家の決意

西日本豪雨から1年。大規模な浸水被害に見舞われた岡山県倉敷市真備町には被災しながらも、先祖代々の田んぼを守ろうと決意した男性がいる。

苦難を乗り越え実現した 今年の田植え…
そこには親子の強い絆があった。

福島和雄さん:
田植えをしていたら去年のことは頭に浮かばない

こう話すのは倉敷市真備町で先祖代々の田んぼを守ってきた福島和雄さん(58)。
独立して家を出ている長男・元気さんも手伝って、今年も田植えができた。

去年7月6日の豪雨の日。福島さんは孫娘の誕生日会をしていた。バースデーケーキを食べた後、妻と娘夫婦、2人の孫の一家6人で避難した。
福島さんの自宅や田んぼは水に浸かり、農機具も使えなくなった。

「恐らく来年からは出来る人にしてもらうか」「農業から手を引くか…」と考えていた福島さん。
しかし、福島さんの植えた稲は生きていた。

福島和雄さん:
頑張るしかないですよね

福島さんは町外のみなし仮設住宅で避難生活をしながら10キロの道のりを通い、稲の世話や家の片付けを続けてきた。

福島さんは生まれた時に建てられた思い出の詰まった家を建て替え、再び真備町に戻って来ることを決めた。
家の解体をじっと見つめるのは隣町に住み美容師として働く長男・元気さん。被災後、父親の背中を見てきた一人だ。

長男・元気さん:
何かあったらすぐ駆け付けなければというのもあるし、離れているからこそ言えることもあると思うので、そいういったはけ口というかストレス解消の受け皿になりたいな

福島さんは、豪雨を乗り越えた稲の穂を実らせ助成金で農機具を購入。自分の力で稲刈りをした。

福島和雄さん:
涙が出るくらい良かった

田植えシーズン今年は…

被災地に再び巡った田植えシーズン。今年は初めて長男・元気さんが田植え機に乗った。

長男・元気さん:
難しい。僕の中では父はかなり手本となる目指すべき父親像みたいな人。他の人に心配かけない、弱音を見せないみたいな

田んぼを守り、復興を誓った父。息子もまた決心をした。

長男・元気さん:
この米を食べて育って来た。出来れば米作りをやりたい。 終わらせたくないですね。

福島和雄さん:
長男ですから。福島家の跡取りですから!

西日本豪雨から1年。苦難は親子の絆を強くした。
福島さん親子が育てた稲は、今年もまたしっかりと穂を垂れることだろう。

(岡山放送)

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