大けがして存続の危機に…じいちゃんたちが守り続けた「泉谷の棚田」はどうなる?【愛媛発】

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  • 棚田百選にも選ばれている「泉谷の棚田」を守るのはたった3軒の農家
  • 一人の農家が水路に転落し頭蓋骨を骨折する大けがを負い棚田存続の危機に
  • 無事復帰し田植えに間に合うも来年は…

「泉谷の棚田」を守るじいちゃん

愛媛県内子町の山あいに日本の棚田百選にも選ばれている「泉谷の棚田」がある。この棚田を守っているのはたった3軒の農家。このうちのひとりが「棚田のじいちゃん」だ。じいちゃんにとって今年はいつもと違う田植えとなった。

棚田のじいちゃん 上岡満栄さん:
親父らが難儀して田んぼをこしらえとるんで、これを守っていかないかんと思って、今まで一生懸命でやってきておる

「棚田のじいちゃん」こと上岡満栄さんと妻の淳恵さん。2人はこの泉谷の棚田を守りながら地元の小学生たちとの交流をかさねてきた。

ところが今年1月、棚田にじいちゃんたち2人の姿はなかった。

じいちゃんは入院していた。

棚田のじいちゃん 上岡満栄さん:
ここがくぼんでしもとったのよ。大きな事故ではあったのよ。命が無くなるかどうかという

去年11月じいちゃんは田んぼに耕運機を下ろそうとして誤って水路に転落。頭蓋骨を骨折する重傷を負った。じいちゃんはすぐに病院に運ばれ緊急手術を受け何とか一命をとりとめた。
しかし、今度は妻の淳恵さんが看病の疲れから車ごと田んぼに転落し、背骨を折る大ケガをした。

棚田は急な斜面にあるため不安定なところも多く普段の作業には危ない場面も多い。

棚田を守る農家のひとり清水福一郎さんは上岡さんの入院に胸を痛めていた。

棚田農家 清水福一郎さん:
「がんばって守ってね」って言って、それでケガしたんではいけんじゃないですか。去年無事にやれたからといって、今年もやれるというものじゃない

菜の花が田んぼを彩るころ満栄さんと淳恵さんが山に帰ってきた。

棚田のじいちゃん 上岡満栄さん:
帰ったよ

淳恵さんの母 濱本ミヨ子さん:
まあ、よかったなあ

94歳になる淳恵さんの母も2人の帰りを待っていた。

妻・淳恵さん:
やっとそろったな。家族がそろったな

じいちゃんが田んぼに出たのはそのひと月後の4月。ゆっくりゆっくり田んぼにくわを入れる。

今年最初の田植えは子どもたちと一緒に。じいちゃん、なんとか間に合った。

児童:
楽しい。面白いです

棚田のじいちゃん 上岡満栄さん:
来年は来年で考えないけまいな。体の調子が良くなったら、もう一時やってみないけんが、今の調子やったら次第にこたわんようになるな

じいちゃんたちが守り続けてきた泉谷の棚田。来年もこの景色が見られるかどうか。じいちゃんにもまだ分かっていない。

(テレビ愛媛)

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