「転売目的の外国人には売らない」

いまツイッターで、ある投稿が注目を集めている。

【話題のツイッター投稿】
京都ヨドバシ
メタルビルド・エヴァ二号機予約の際に、転売防止のため日本人にしか売らないと明言し、列整頓開始!

見分け方は商品名が言えるか
補足すると正確には転売目的で来ている外国人の方には売れない、といっていたそうです

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その商品というのは、6月24日から予約受付が始まった人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のフィギュア。値段は、定価2万4200円(税込)。

京都のヨドバシカメラが外国人の転売を防ぐためとして実施した販売方法が、物議を醸しているのだ。
東京・秋葉原での取材では、次のような声が聞かれた。

男性:
やったほうがいいと思いますよ。できるだけ本当に商品が好きな人には届いてほしいので。

男性:
あんまり効果的ではないのかなって思っちゃいますね。

オークションサイトに高額で出品

外国人の転売といえば、6月3日に中国のユニクロで人気アーティストとのコラボTシャツが販売されたが、開店と同時に店内にTシャツを求める客が押し寄せ、商品を奪い合う激しい争奪戦となったことが、中国のSNS「ウェイボー」に投稿された。

その後、Tシャツは中国のオークションサイトで、定価約1550円の8倍ほどの値段である約1万2500円で転売されていた。

現在、ヨドバシカメラのオンラインストアでは、 フィギュアは予約受付を終了したと表示されているが、日本のヤフーオークションでは、すでに定価より1万円ほど高い値段で多数出品

さらに、中国の商品販売サイト「タオバオ」でも、転売とみられる同じフィギュアがやはり1万円ほど高い値段で販売されていた。

転売を防ごうとした京都のヨドバシカメラだが、その方法にはツイッター上に賛否の声が寄せられた。

「京都ヨドバシ、当たり前の対応だと思うけど。『エヴァ』も言えないなら買えなくて当然だろ」

「外国人利用客で溢れかえっている大手の企業が、こんな雑で差別的な対応するなんて信じられない」

「日本語が話せない。買えないのは差別」と激高

当時の様子について、ヨドバシカメラに居合わせた人に話を聞くことができた。

現場に居合わせた人:
「転売を防止するために、もし(商品名を)言えない方に対しては、予約を取れない形で対応を取らせてもらっている」と説明していました。

現場に居合わせた人:
(それに対して客は)中国語で反論されていて、「日本語が話せないし、買えないっていうのは差別にあたるんじゃないか」と言っていました。

この目撃者によると、行列の7割近くを中国人と見られる人たちが占めていたといい、店員が転売目的かどうかを判断するために、「商品名を言えること」が予約を受け付ける条件だと説明したところ、中国人とみられる人物が猛抗議。

その後、中国人スタッフを通じて「商品名ではなくとも、エヴァンゲリオンの好きなところを言うだけでもOK」と伝えるも、さらに激高したという。

現場に居合わせた人:
最終的にはもう「ヨドバシの社長に電話させろ」って言って怒って。それ以外は中国語で怒って、何を言っているのかわからなかった。

「ヨドバシの対応は法的に問題ない」メーカーは再販を予定

一方、外国人だけを排除するようなやり方に、ツイッターでは「じゃあ、日本の転売屋はどうするのかな?」という指摘もあった。

今回、転売を防ぐために商品名を言わせた京都のヨドバシカメラ。その方法に問題はないのか、弁護士の見解を聞いた。

レイ法律事務所・舟橋和宏弁護士:

(京都ヨドバシ側は)結論から言うと、法的に問題はないと考えています。
(転売をする側は)例えば、同じ商品を大量に何度も同じように売り買いする時には、「古物営業法」という法律があり、その法律に触れる可能性があります。

フィギュアを販売したメーカーは「今後、改めて同じ商品を再販する」としている。高額な値段設定の転売商品には手を出さず、再販を待ってほしい。

(「めざましテレビ」6月26日放送分より)