女性に人気の「まつげ美容」だが...

自宅で簡単にできることから、人気を集める「まつげパーマ」。
利用者が増える一方で、悪質な業者によるトラブルもあり、被害を訴える女性が続出している。

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こうした中、パーマ液を無許可で売る違法販売も摘発。
「まつげ用パーマセット」という名前の商品には、髪の毛用のパーマ液が使われていた。

女性がたしなむ「まつげ美容」

街行く女性に「メイクで一番力を入れるところは?」を聞いたところ...

まつエク派の女性:
目です、まつげ

自まつげ派の女性:
まつげが上がってくるとテンションも上がってきます。まつげに左右されやすい

まつげパーマ派の女性:
自分でビューラーをやらなくていいから楽です。朝とか

目をパッチリ大きく見せる、いわゆる「まつエク」や「まつげパーマ」と答える方が目立った。
これら「まつげ美容」は、いまやアイメイクの定番中の定番。女性にも人気だが、一方で事件も起きている。

「まつげ用パーマセット」の中身とは...

6月24日に逮捕されたのは、神戸市の化粧品販売会社「内外治療院」の役員・山岡正敏容疑者。
2018年、「自宅で気軽にまつげパーマができる」として、医薬部外品に必要な国の許可を得ずに、パーマ液などを女性5人にインターネットで販売した疑いが持たれている。

警察によると、山岡容疑者は市販されている髪の毛用のパーマ液を小さな容器に移し替え、8年前から「まつげ用パーマセット」として販売。この3年間で12万セット、約3億2,000万円を売り上げていたとみられる。

事態が明らかになったのは、2018年5月。このまつげ用パーマセットを購入した女性から、兵庫県に「まぶたが腫れた」という相談があり、無許可での販売が発覚した。調べに対し、山岡容疑者は容疑を認めている。

消費生活センターには相談も

こちらは、全国の消費生活センターに寄せられた、まつげパーマに関する相談件数。
「顔がかぶれた」や「まぶたがやけど状になった」など、平均して毎年10件ほど寄せられている。

実際の施術現場では?

実際の施術では、どのような点に気をつけているのか。
まつげパーマやまつエクなどの専門店「株式会社ヴィーナス・ラッシュ」六本木店を訪ね、番組スタッフも体験した。

まつ毛パーマの施術は1時間ほどで、1カ月から1カ月半ほど持続するという。

株式会社ヴィーナス・ラッシュ・吉川みつこCEO:
年齢層は若い方が多いですね。お客様の皮膚の状態や目の充血だったり、なにかトラブルがある方には、施術は行っていません

専門医も次のように注意を呼び掛けている。

日本橋はま眼科クリニック・浜由紀子院長:
「目に入らない」のはもちろん、「皮膚につかない」ところも注意してほしいです。目の周りの皮膚は、人間の皮膚の中で非常に薄い・弱い部分なんですね。なにか症状があった場合には、なるべく早めに眼科を受診し、治療しておくことが大事です

(「Live News it!」6月25日放送より)