高齢者は75歳から…!!政府の“思惑”が透けて見える「高齢社会白書」の内容は?

カテゴリ:国内

  • 政府が2019年度版の「高齢社会白書」を閣議決定
  • 高齢者による事故相次ぐも...80代以上の4人に1人が「自分で運転する」
  • 白書には「75歳を高齢者の新たな定義とすることが提案」と明記...その狙いとは?

「高齢社会白書」が閣議決定

6月18日、政府は2019年度版の「高齢社会白書」を閣議決定した。
高齢者の自動車運転。私たちは何歳まで働くのか。日本の今と未来とは…?。
老後2000万円問題や高齢ドライバーによる自動車事故といったニュースが続く中、白書からは“令和の時代”を生きる高齢者たちの気になる実情が明らかになってきた。

高齢者の多くが「自分で運転する」と回答

高齢社会白書によると、車を「自分で運転して外出する」と答えた方の割合は、
65~69歳の68.6%
70~74歳の63.3%
75~79歳の45.7%
にのぼる。
80代以上でも26.4%で、4人に1人が自分で運転すると答えている。

このうち、町や村に住む人の75.5%、大都市でも50%が「ほぼ毎日運転する」と回答。

「一定の年齢で運転をやめる」という人は40.4%いたが、年齢や身体的な支障の有無にかかわらず「運転を続ける」という方も11.5%いた。

加藤綾子キャスター:
ここ最近高齢ドライバーによる大きな事故が相次いだので今調査すると、もしかしたら数字はちょっと変わってくるかもしれないですね…

一方、意外と思えるデータもある。
高齢者の生活に関しては、「経済的に暮らしの心配がない」と答えたのは60歳以上では64.6%。これが80歳以上になると、71.5%と7割を超えてくる。

加藤綾子キャスター:
高い数字ですよね。子育てを終えたりとか、家のローンを払い終わってということを考えると、こういう数字になるのかなと思うんですが、風間さんはどうですか

風間晋解説委員:
あくまでも、経済的な観点に絞った問いかけですから、一般的には何が起こるか分からないという期間が長くなればなるほど、心配とか不安が増えるというのが普通じゃないかなと思うんですね

高齢者の定義を引き上げる提案も...街の反応は

今回の白書には、「75歳以上からを高齢者の新たな定義」とすることも提案されている。
日本老年学会などの報告書をもとに、「65歳から74歳は心身の健康が保たれて社会活動も活発な方が大多数を占めている」ことが理由というが、この新たな定義の提案を、街の人はどう思っているのだろう。

70代女性:
私はあくまでも個人次第だと思いますけどね

60代女性:
75歳くらいからがいいと思いますけど、今みんな若くなってますから

70代女性:
友達でも75歳過ぎても、お掃除で働いている人いるんですよね。だからもうちょっと...できれば77歳から高齢者...

61歳男性:
60歳でいいと思う人もいるだろうし、65歳もあるだろうし、70歳の人もいるだろうし。もっと働ける人もいるんじゃないですか。個人差だよね

背景には政府の思惑も?

65歳以上が人口に占める割合を見ると、2018年では28.1%だが、この割合はどんどん高くなり、2065年にはなんと38.4%、約4割の方が高齢者になると予測されている。2018年時点では、高齢者1人を現役世代2.3人で支えているのに対し、2065年はその支え手が1.3人にまで減ると、高齢社会白書は指摘している。

加藤綾子キャスター:
1人が高齢者1人を支えるという形に近づくということですよね。
高齢者の定義を変えるということに対しては風間さんはどうお考えですか。

風間晋解説委員:
政府の考え方は大体、想像がつくんですけれども。高齢者が75歳以上になると、給付を受ける人数は少なく、期間は短くて済みます。一方で負担をする方、保険金を払う人数は多く、そして長く払ってくれる。これが政府が考えていることだと思います。ただそれが国民にとって、定義を変えることがどういうプラスにつながるのかっていうのは、ちょっと分かりにくいですね。

加藤綾子キャスター:
政治は私たちの未来をどう考えているのか。注目の党首討論は19日です。


(「Live News it!」6月18日放送分より)

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