全国から個性的すぎる生き物が集結!

今、ネット上で「へんないきもの大王タイトルマッチ」という大会が話題となっている。

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国内の動物園・水族館で飼育されている“変な生き物”の中からネット投票でナンバー1を決めるというもので、愛すべき変なポイントがあればどんな生き物でも参加できる。

高知県の桂浜水族館からエントリーしたのは、赤い目が特徴的なアカメという魚。

21匹の魚たちの視線の先にいるのは、 飼育員のお姉さん。

飼育員が手を振ると、一斉に寄ってくるのだ。なぜ近寄ってくるのかは分かっていないが、とても人懐こい性格で、日本ではこの水族館でしか見られないという。

静岡県の伊豆シャボテン動物公園からは、ハシビロコウのビルがエントリー。

人間の年齢で約100歳だというこの鳥は、園内では「ビルじい」の愛称で親しまれている。

ほとんど動かない変わった鳥だが、仲の良い飼育員が近づくと深々とお辞儀をする、礼儀正しい鳥だ。

続いて、カメラ目線を送っているのは、京都府宮津市にある丹後魚っ知館のネズミフグ

飼育員もお客さんも、なぜか水槽越しに見つめながらずっと追いかけてくる不思議な生き物だ。

そして、東京のしながわ水族館からは、チアリーディングしているかのようなカニ…ではなく、カニの爪にはさまったカサネイソギンチャク

カニに挟まれてかわいそうにも見えるが、愛する変なポイントどこなのか。飼育員に解説してもらった。

しながわ水族館の飼育員・福井正志さん:
キンチャクガニに挟まれている時は、色も白くなってしまって大きくもならないという不思議な生態をしています。
イソギンチャクは、触手に刺胞という毒針を持っているので、(カニは)外敵からイソギンチャクの刺胞の力で身を守ることができています。

このように変な生き物たちが続々と参戦する中、あり得ない生物がエントリーされていた。

見た目も生態もおもしろい魚たち

小倉智昭キャスター:
おもしろいね。

笠井信輔キャスター:
近年、水族館で開催される「変な生き物展」が人気を博していて、じゃあ日本一の変な生き物を決めよう!というのが今回の企画です。

山﨑夕貴キャスター:
他にも多くの変な生き物たちがエントリーしていますのでご紹介します。

山﨑夕貴キャスター:
まずはこちら、サケビクニン
ピンク色の魚でウロコがなく、体がぶよぶよとしています。北日本の周辺に生息し、大きさは最大で30cmにもなります。

山﨑夕貴キャスター:
続いては、コンペイトウ。その名の通り、お菓子の金平糖に似てゴツゴツとしています。

山﨑夕貴キャスター:
お腹には吸盤があり、貝殻にピタッとくっついてあまり動きません。日本海から北海道、アラスカ湾に生息し、オスは10cm、メスは15cmほどの大きさ。

中江有里:
かわいい~!私これ好きです。

山﨑夕貴キャスター:
続いては、フサギンポというサカナ。ぎょろっとした目に分厚い唇…見た目のインパクトが強いですね。太平洋側の東北沿岸、日本海側の本州全域に生息し、全長は50cmほど。

笠井信輔キャスター:
こういう顔の人いますよね(笑)

山﨑夕貴キャスター:
岩の影に隠れて微動だにしません。無愛想に見えますが、とても人懐こいそうですよ。

山﨑夕貴キャスター:
最後はこちら、ポットベリーシーホースというタツノオトシゴの仲間です。

山﨑夕貴キャスター:
水槽に手を入れると、指に絡みついてくる習性があります。こうして珊瑚などに巻き付いて体を安定させてエサをとるそうです。
オスのお腹の中で卵をふ化させて出産します。南オーストラリアとニュージーランドに生息し、大きさは8~35cmほど。

「深海生物を食べまくる人間」も参戦!一番おいしかったのは?

山﨑夕貴キャスター:
このようにユニークな生き物が集まる中、なんと人間(ヒト)もエントリーしているんです!
「深海を喰らい尽くす男。無差別グルメ飼育員」と紹介されているこの男性は、竹島水族館の飼育員「三ちゃん」こと三田圭一さん。

山﨑夕貴キャスター:
へんなポイントは「深海生物を食べまくる」ことで、これまでに30種類を味わったといいます。「深海魚はおいしいの?」というお客さんからの質問に答えるために始めたそうです。

そんな三田さんに一番美味しい深海生物を教えてもらいました。それは、サギフエ
漬け丼にすると、アッサリしていながら程よく脂がのっていて、身の歯ごたえもいいそうです。

山﨑夕貴キャスター:
逆に、食べて後悔した深海生物はオオグソクムシ
「とにかく臭かった」ということですが、個体差があるため、においが弱いものはエビやカニ、シャコのような味がするそうです。

「へんないきもの大王タイトルマッチ」にエントリーしたのは全部で20種。インターネット投票で予選を勝ち抜いた5種が決勝で対決し、6月25日~7月7日までの投票期間を競う。

トップに輝いた変な生き物には、特製のチャンピオンベルトが贈られるということで、誰が勝利を手にするのか、目が離せない。

(「とくダネ!」『NEWSヤマサキ調べました』6月18日放送分より)

とくダネ!
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