電車の代わりに…被災地住民の生活を支える路線バス【福島発】

カテゴリ:国内

  • 来年3月に全線開通を予定するJR常磐線
  • 常磐線の代わりに被災地の生活を支えるのが路線バス
  • 福島交通「常磐線と路線バスが共存共栄していければ」

全線開通を目指す常磐線

福島県の沿岸部を縦断するJR常磐線。富岡駅に到着した電車が北上して次の駅に進むことはない。

現在、富岡駅まで繋がっている常磐線だが、富岡駅から浪江駅までの約20キロの区間がいまだ運転再開には至っておらず復旧工事が進められている。
富岡駅から浪江駅の間の夜ノ森駅、大野駅、双葉駅の3つの駅はいづれも帰還困難区域内。

全線開通を目指し、夜ノ森駅、大野駅、双葉駅では駅舎の復旧工事や周辺の除染作業が行われていて、福島県では来年3月末までに常磐線の全線開通を目指している。

富岡町の職場に通う男性:
会社の支店が仙台にあるので、仙台に行くときは(バスに)乗り換えで面倒ですよね

いわき市から宮城県に帰省する男性:
常磐線がつながれば浜通りも一緒になって、常磐道もつながったのでさらに復興が強まるのかなと思います

代わりの足となる路線バス

こうした状況を受けて…

福島交通自動車部 猪股清部長 :
高齢者の方がますます増えていくわけですし、バス事業っていうのはやはり今後も必要だと思います

常磐線に代わって被災地の足となったのが路線バス。
福島交通と新常磐交通は県からの補助を受け、震災前に運行していたバス路線を2年前に再開。
さらに避難指示が解除された地域同士やいわき市、福島市への直行便を開拓した。

最も利用者が多いのは福島市と避難指示の大半が解除された南相馬市を結ぶバス。途中には福島県立医科大学付属病院を経由するため、診察受付に合わせ早朝の便には多くの人が利用する。

糖尿病の治療で通院に路線バスを利用している高田求幸さん。

高田さんは日々の生活の中でバスは欠かせないという。

通院のため路線バスを利用する高田求幸さん:
自分としては、まだ運転技術は十分だと思ってるんですけど、やはり高齢者の交事故通が今多いので自分でも気を付けて、こういうバスがあるので使う

南相馬市と福島市を結ぶ路線バスを利用する人は月平均1000人以上。 利便性が高まり、乗車率は去年より17%増えた。

福島交通自動車部 猪股清部長 :
うちのバスを利用して新幹線で移動するって方もいる。縦の常磐線だけじゃなくて横のバス路線っていうのも非常に重要になってくる

バスの運行は3年後の2022年までの予定だが、福島交通では補助金がなくなった後も路線バスを継続したい考え。

福島交通自動車部 猪股清部長 :
常磐線と路線バスが共存共栄っていうことで今後も続けていきたい

被災地の住民の生活を支える路線バス。来年3月に全線開通を予定する常磐線と共に、住民の被災地への帰還を加速させる役目も担っている。

(福島テレビ)

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