“形が悪い”大根に顔を描いて「食品ロス削減」…素敵なアイデアの農家に聞いた

カテゴリ:国内

  • 日本の食品ロスの量は年間643万トン
  • “形が悪い”ものに、顔を描いて出荷した大根が話題
  • 投稿者「きっかけは知り合いの農家のアイデア」

食品ロスは約643万トン

本来食べられるにも関わらず捨てられた「食品ロス」
農林水産省が4月に発表したデータによると、2016年度の食品廃棄物は年間約2,759万トンで、そのうちいわゆる「食品ロス」は約643万トンだという。

食品ロスには、売れ残りや食べ残しだけでなく、大きさや形などが原因で出荷できず廃棄となった「規格外品」も含まれている。

出典:農林水産省

こうした中、本来は廃棄するはずの“規格外”大根をアイデア一つで商品にしたという投稿がTwitterで話題となっている。

まずはその大根を、実際に見ていただきたい。



変な大根出荷しようと思います!顔を付けたら華やか笑
通常なら形が悪いだけで廃棄になる子たちも、手段が違うだけで、商品になってくれるんだね!
大根達行ってらっしゃい 味は普通に美味しかったです



とのコメントとともに投稿された画像には、二股になったり、大きく曲がったりと、本来なら出荷することができないであろう形の大根が袋に入っている。
ただその袋には、目と口が描かれていて、まるで人間のように様々な表情を浮かべた大根が並んでいる。形がバラバラなだけに、表情によってそれぞれの個性が余計際立っている気もする。

かわいらしく変身した大根たちに、Twitterのユーザーからは「ナイスアイデア」「見たらきっと買っちゃう」など称賛の声があがり、約20000件のリツイート、約39000件のいいねがつき大きな反響を呼んでいる。(6月13日現在)


この投稿をしたのは、北海道で夫と、夫の両親と一緒に農業を営んで5年目の辻農園(嫁) @tsuji_farmさんだ。
メインは水稲・トマト・レタスを作っているというが、合間に好きな野菜を少量育てているそうで、その1つが大根で、今回のものは1本50円で売ったという。

顔を描くことで廃棄にならずにすんだ大根たちだが、売り上げはどうだったのか。そしてアイデアを思いついたきっかけなどを辻農園(嫁)さんに聞いた。

きっかけは知り合いの農家のアイデア

ーーアイデアを思いついたきっかけは?

知り合いの農家の方がハウスを見に来てくれて、捨てようか迷っていた大根に目を描いて出してみなよ、子ども喜ぶよ!と言ってくれたのがキッカケです。

ーー目や口は手作り?

1つ1つ白い丸のシールを黒く塗ったり、寝てる目にしたり、口なども全て自分の手作りです。


ーー表情を変えているのは意味がある?

腕が曲がりすぎて痛そうな子は泣いてる顔にしたり、体型に合った表情で描いてます。色々な表情にするのが、楽しかったです。


完売しているので、今は売ってません

ーー味は変わらない?

味は普通に美味しく家族全員で食べたし、近所の人に配ったりもして美味しいと言ってくれましたよ!


ーーどこで購入することができる?

完売
しているので、今は売ってません。


ーー反響についてどう思う?

多くの方に野菜に興味を持って頂けて嬉しいです 。


ーー他の野菜でやる予定はある?


今後や他の野菜でやるかどうかは未定です。


“規格外”でも味は変わらず美味しいとのことなので、こうした遊び心で、本来は廃棄するはずだった大根を無駄にしないのは素敵なアイデアだ。

食品ロス削減はさまざまな工夫の積み重ねで実現するものだと思うが、今回の大根たちは食べるのもちょっとだけ“もったいない”気がする。