大粒の涙があふれ出す…“代わりに泣いてくれる”からくり人形に共感の嵐 作者に聞いた

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  • 大粒の涙を流すからくり人形の動画が話題
  • 作者は“ピカピカアルミ球”“シャボン玉を吹く人形”でも過去に注目
  • 「悲しいけれど、どこか暖かなものを表現できたら」

泣きたいけど泣けない時に…

仕事や恋愛で上手くいかないことがあったときに、泣きたいけど泣けない…という経験は大人になればなるほど増えてくるのかもしれない。

泣くことがストレス解消になるとも言われているが、素直に泣けない人の“代わりに泣いてくれる”からくり人形が登場し、話題になっている。

まず、こちらの動画を見てほしい。



「ちょっぴり悲しいからくり人形を作りました。泣きたくても泣けない時に回すからくり人形です。」

とのコメントとともにアップされた動画には、静かにたたずむ人形の姿。取っ手をグルグル回すと、その目から大粒の涙がどんどんこぼれ落ち、みるみるうちに大きな水たまりが足元に広がっていく…

その悲しく切なげな佇まいが、まるで自分の代わりに大泣きしてくれているような気にさせてくれる。

「涙流す子」

Twitterでは、「自分がたっぷり涙を流したかのように胸がスッとしました」「夜中とかに一緒に泣きたいです」などという共感の声が寄せられ、約23万件の「いいね」がつき、動画はすでに465万回も再生されている。(6月11日現在)

投稿したのは、さまざまな生き物たちのアクセサリーや小さなからくり人形を制作する金工作家の「アトリエpuchuco」さん。

『涙流す子』というタイトルのこの作品をどのような想いで作ったのか?そして、これだけの共感を得た感想についてもお話を聞いてみた。

悲しいけれど、どこか暖かなものを表現できたら

――『涙流す子』制作のきっかけについて教えて?

『涙流す子』は以前からずっと作りたいと思っていました。悲しいけれど、その中にどこか暖かなものを表現できたら、と思って制作しています

――構想から完成までどのくらいかかっている?

構想は数年前から考えていましたが、制作時間はおよそ2週間と少しくらいです。

この『涙流す子』は、人形は銀、足元は銅板、土台は天然の木の枝を使用。気になるからくりは、内部の「ふいご」とチューブを使って人形の目まで水を運んでいて、水の流れを一方通行にするため、小さな弁を入れているとのことだ。


過去にも「アルミ球」「シャボン玉人形」で話題

実は、アトリエpuchucoさんは、これまでにもアルミホイルをハンマーで叩いてピカピカの球体に仕上げ、マネする人が続出した「アルミホイル球」や、シャボン玉を吹くからくり人形「一緒に遊ぼうよ」と、Twitterで大変な話題を集めていて、編集部でも取材させてもらっていた。

(参考記事:アルミホイルをハンマーで叩くだけ!みんながハマる謎の“遊び”をやってみた
シャボン玉吹く「からくり人形」動画に中毒性…作者は、あの“アルミ球”生みの親だった

"ピカピカアルミ球"
『一緒に遊ぼうよ』

そして、アトリエpuchucoさんの作るからくり人形の中には、『哀愁』『marionette』など、少し切なさを覚える作品も多い。この点についても聞いてみた。

――過去の作品に、切なさを感じる作品があるように感じた。こうした感情については?

特に意味を考えたことはありませんが、切なさや寂しさを共有することでどこか少しでも癒されたり、何かを感じたりすることがあればと思っています。


『哀愁』。人形が切り株に腰かけ、小さく足を振る。
『marionette』。頭上の大きな手に操られ、人形が精いっぱい手をかかげていく。

今回の『涙流す子』が、大勢の人の心の琴線に触れたことについては、「たくさんの反応には少しびっくりしましたが、泣きたくても泣けない人が多くいるのかなと思いました」とコメント。

今後、アトリエpuchucoさんが作品として形にしてみたい「想い」について聞いてみたところ、「寂しさと暖かさが一緒にあるような作品を作りたいと思っています」と答えてくれた。 次回作を楽しみに待ちたい。