再生ペットボトルで循環型ビジネス

「セブン & アイ・ホールディングス」と「日本コカ・コーラ」が連携
「セブン & アイ・ホールディングス」と「日本コカ・コーラ」が連携
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プラスチックごみの削減に向け、「セブン & アイ・ホールディングス」と「日本コカ・コーラ」はペットボトルの再生で連携を発表した。

セブン‐イレブンなど、セブン & アイのグループの店舗に専用の機械を設置して、使用済みのペットボトルを回収し、日本コカ・コーラは、このボトルを使って再び商品化し、セブン & アイ向けに販売する。

国内でペットボトルが再びボトルにリサイクルされる割合が、およそ1割にとどまる中、流通と飲料の大手同士が手を組むことで、リサイクルの取り組みを加速させたい考えだ。

3R…一番大事なのはリデュース

三田友梨佳キャスター
この調査は「脱ペットボトル」を意識していないと答えた割合だが、日本は84%と先進国の中で最も高い。このデータをどう見ますか?

マーケティングアナリストの渡辺広明氏
日本人は環境に悪いとわかっていてもどうしても便利さを優先してしまう。でもそろそろ「脱ペットボトルに」向いていかないといけない時期に来ている。

渡辺広明氏
渡辺広明氏

三田友梨佳キャスター
脱ペットボトルがなかなか進まない理由は何だと思いますか?

渡辺広明氏
飲料メーカーが自社でペットボトルを製造するようになり、投資もしているからそれを回収するまでは脱ペットボトルに積極的になれないところがある。

三田友梨佳キャスター
今後はどのように進めたら良い?

渡辺広明氏
脱ペットボトルは3Rが大事になる。今のセブン―イレブンやコカコーラの取り組みは、リサイクルだが、今後コンビニ業界が脱ペットボトルを進めていくときに一番大事なのはリデュース。要はゴミの総量を減らすことが大事。
例えば、今コンビニコーヒーが人気だが、ドリンクディスペンサーマシンにマイボトルを持って行って自身で注いでいくみたいなことをすればゴミが出なくなるので有効だと思う。

三田友梨佳キャスター
国内でリサイクルされていると思われているペットボトルなどプラスチック廃棄物だが、実は大量に海外に輸出されているという現状がある。どれだけ企業の努力があっても消費者の意識に変化がないと社会は本質的には変わらない。それぞれの当事者意識が求められる。

(「Live News α」6月5日放送分)