ヒール、パンプス強制にNo!世界でも拡大。「#KuToo運動」とは

カテゴリ:ワールド

  • 「#KuToo運動」は、靴と苦痛を掛け合わせて生まれた造語
  • きっかけは女優の石川優美さんのツイート
  • 女性とハイヒールの関係を見直す流れは世界でも

厚労省に約1万8,000人の署名提出

少しでも社会の空気を変えたい。女性が男性と同じようなフラットな革靴を履いていてもマナー違反ではないという風潮になっていったらいいなと思っている

こう話すのは、「#KuToo運動」を始めた、女優の石川優美さん。

「#KuToo運動」を始めた石川優美さん

石川さんらは3日、職場でパンプスやハイヒールを強制されることをなくそうという「#KuToo運動」に賛同して集まった約1万8,000人分の署名を厚生労働省に提出。性別に関係なく、働きやすい靴を履ける環境実現のための法整備などを求めた。

SNSでセクハラ撲滅などを訴える「#Metoo運動」になぞらえ、靴と苦痛を掛け合わせて生まれた造語「KuToo運動」。
きっかけとなったのは、2019年1月の石川さんのつぶやきからだった。

2019年1月の石川さんのつぶやき:
「私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの」
「なんで足怪我しながら仕事しなきゃいけないんだろう、男の人はぺたんこぐつなのに」

合うパンプスを探せない自分が悪い…と自分を責める人も

葬儀場でアルバイトをしているという石川さんは、職業柄、パンプスで足音を立てないよう気を遣うことのつらさを訴えると、3万件近くのリツイートで拡散。
その後、「KuToo運動」を立ち上げると、4カ月足らずで1万8,000人を超える署名運動へと発展した。

石川さんは、 「マナーであるし、女性だから履かないといけない。合うパンプスを探せない自分が悪いと自分を責めてしまう人がとても多かった状況だったが、今回の署名により、そうではないのではないかということがわかったと思う」と話す。

そして、ハイヒールをめぐる動きは、世界でも。

女性とハイヒールの関係を見直す流れが…

女優のジュリア・ロバーツさんが、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットをはだしで歩いていた。
この前の年、ハイヒールを履いていなかったため、映画祭への入場を複数の女性が拒否された問題を受け、抗議したものだった。

さらにイギリスメディアによると、2017年、カナダの一部の州では職場内で女性従業員に対し、ハイヒールの強制を禁止する法案が可決されるなど、女性とハイヒールの関係を見直す流れが世界的に広がりを見せている。

萱野 稔人教授

津田塾大学・萱野 稔人教授
「男性の身なりに対する就業規則もありますし、すべてを廃止するわけにはいかないが、男性も我慢しているのにという声にどう応えるかが今回の運動のポイントだと思う。

ヒールの高い靴は、怪我や外反母趾の場合、足の健康に危険を及ぼす可能性が高い。また、ハイヒールはこれまでも女性のセクシーさのシンボルとされてきたので、性別役割分業とりわけ強いるアイテムなのではないかと思う。これらの点を考えると、仕事にふさわしい身なりをするということを超えて、ハイヒールを強制するのはあまり良くないと思う」

三田友梨佳キャスター
「ヒールを履くことが女性のマナーといった考えには私も反対です。どんな靴を履くかは個人の自由であるべき。それを女性差別と結びつけることには少し疑問があるが、声を上げることは大切だと思う」

(「Live News α」6月3日放送分)

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