「日本一心の距離が遠い…」姫路セントラルパークの“自虐PR”が話題なので聞いてみた

カテゴリ:国内

  • 姫路セントラルパークが「日本一心の距離が遠いサファリパーク」と自虐PR
  • “大阪から姫路セントラルパークまでの時間”を大幅に間違えると拗ねたり怒られたりする
  • 担当者「誤解を解いていきたかった」

日本全国には、さまざまな遊園地や動物園があり、ぞれぞれ個性や特徴を活かして魅力をPRしているが、あるサファリパークのPRが自虐的だと話題になっている。

それが、1984年に開業し、35周年を迎えた兵庫県姫路市にある姫路セントラルパークだ。
公式ホームページでは「ここは、日本一心の距離が遠いサファリパーク。」と嘆いている。

そして「35周年から、心の距離を縮めます」とも書いてあるが、自虐はこれで終わりではない。

スペシャルページに移動すると、大阪から姫路セントラルパークまで車でかかる時間を問題にしている。
試しに150分と回答すると…

「実際より遠いので、その分だけサイトを遠く(小さく)表示しました。あなたの中では、姫センはそんなに遠い存在なのですね…お願いです、もう一度入力しなおしてみてください」と表示された。

何ともひねくれたホームページである。

300分と回答するとさらに小さくなった。回答者が遠いと思えば思うほど、ホームページも心を閉ざしていくようだ。

逆に30分など短い時間で回答すると…

「そんなお世辞いらない!姫路の遠さを舐めないでくだい。」と怒られた。気を遣ってもいけないということなのか…

何分以上だとサイトが小さく表示され、何分以下だと怒られるかは秘密と言うことだが、試してみた結果、31分から79分までの回答であれば、「日本一心の距離が遠い」理由を教えてくれた。(6月5日現在)

心の距離が遠い証拠その1として、実際の大阪から姫路セントラルパークまでかかる時間は、大阪・奈良方面は中国池田インターチェンジより約55分で、神戸・京都方面は京都南インターチェンジ・京橋インターチェンジより約75分なのに、意識調査では50%が大阪から姫路セントラルパークまで3時間かかると回答しているデータが示された。

3時間もかかると思われたら、拗ねたくなる気持ちも分かる気がする…
姫路セントラルパークにこのような自虐的なホームページを作った理由などを聞いてみた。

「誤解を解いていきたかった」

ーーなぜこのような自虐的なサイトを作ったのか?

施設周辺はともかく大阪になると「姫路って岡山の手前やね」とか「2~3時間はかかるでしょ」とよく言われていましたので、このような誤解を1年かけて解いていきたいというのが始まりです。


ーー そもそも「日本一心の距離が遠い」とはどういう意味合いか?

自虐というより、こんなに自信をもって楽しんでいただけるものがあるのに、そのことを伝えられていないことで、皆さんの認識との開きが大きいことの寂しさを表現しています。決してネガティブなものではなく、「確かに」と納得してもらえるところから今まで伝えきれていなかったことを知っていただきたいということが大きいです。
関西のレジャー施設として、お客様に楽しんでいただく、施設としてどんな小さなきっかけでも、笑ってもらえたらという気持ちで考えました 。


ーー実際より遠いとその分だけサイトを遠く(小さく)表示したという発想はどのような所から来たのか?

基本的には秘密です。 見た人が「言われたらその通りやなー」と納得してもらえると成功だと思います。


ーー近いと「そんなお世辞いらない!姫路の遠さを舐めないでください」と表示されるがなぜこの文言にしたのか?

上記と同じで秘密です。お客様に楽しんでいただく施設ですから、自虐であれ何であれ反応のひとつにおいても楽しんでいただきたいという気持ちで考えております。


ーー反響はあったか?

Webなど色々な反応がありましたが、「あのCMみたよ」というお声をたくさんいただけたことが収穫だったと感じています 。

自虐と笑いをまじえて目を引いて、お客さんの誤解を解きたいという狙いだったようだ。ホームページのパターンは現在、サイトが小さく表示されるのと「そんなお世辞いらない!姫路の遠さを舐めないでください」と表示される2通りだが、今後パターンを増やすよう準備しているという。

「何があるか知らない」が46%

また、心の距離が遠い証拠その2として、代表的なアトラクションの意識調査を行ったものの、46%が「何があるか知らない」と回答していて、一体どのような物があるのか認知されていないというデータが示された。

こちらについてもに姫路セントラルパークに聞いてみた。

ーー「何があるか知らない」が46%だが受け止めは?

何があるというよりは「サファリでしょ?」とか「遊園地でしょ?」といった感じでとらえられているようで、2位や3位の意見が抽象的でざっくりなのが悲しいところです 。


ーーおすすめのアトラクションや動物は?

檻型バスの「サファリ・ザ・ライド」があります。サファリ・ザ・ライドは檻型の乗り物で人間が檻の中に入って動物の世界(ドライブスルーサファリ)に入っていくといものです。ドライブスルー内は窓開け禁止のエリアで動物の匂いや息遣いを感じることができるのがサファリ・ザ・ライドの特徴です。檻の上にライオンが飛び乗ってきたり、カバのエリアで外に出て手が触れる距離でエサやりをしていただくなど独特の演出による体験が魅力です。
今年の春はティーカップ型の座席に座って不規則に回転を加速させることができる「パーティーカップ」など新しいものも次々登場しているので、もっと知ってほしいです。

サファリ・ザ・ライド
パーティーカップ

ーーお客さんとの心の距離を縮める取り組みは?

こういったCMをネタにしてもっとたくさんの人に興味を持っていただけるように引き続き「誤解」を解いていくようにPRしていきたいです。

ーーこのホームページを通じて一番伝えたいことは?

「姫路セントラルパークはなんかおもろそうやな!」と感じていただけたら幸いです。


改めて、姫路セントラルパークは、サファリパークに190種1200頭羽の生き物、遊園地には約40種の乗り物、夏にはプール、冬にはアイススケートといろいろな楽しみ方ができるスポットである。

また客足も、4月26日に「ここは、日本一心の距離が遠いサファリパーク」のサイト開設のおかげもあり、今年のゴールデンウィークは去年と比べ、約30%来園客が増加したという。

心の距離を近づけたいと思った人は、一度訪れて、自分の目で確かめてみてはいかがだろうか。