“妻殺害・遺棄”事件「『数百回殴られた』という話には証拠がない」…被害者家族が意見陳述

カテゴリ:国内

  • 元エリート銀行員が妻を殺害・遺棄した事件 夫に懲役17年、母に懲役6年を求刑
  • 検察側「妻の病気ではなく、被告の人間性に問題」
  • 妻・麻衣子さんの両親と妹が意見陳述で述べた内容とは…

去年3月、元エリート銀行員が妻を殺害し、母親とともに遺体を実家の庭に埋めた事件。
31日、検察側は殺人・死体遺棄の罪に問われている弥谷鷹仁被告(37)に懲役17年、殺人ほう助と死体遺棄の罪に問われている母親の恵美被告(64)に懲役6年を求刑した。

「直撃LIVEグッディ!」では千葉地裁前からの中継を交え、速報でお伝えした。 

検察側「妻の病気ではなく、夫の人間性に問題」

広瀬修一フィールドキャスター:
鷹仁被告に対する求刑の理由について検察側は、「家族間の事案としてはたぐいまれな例であり、事前に穴を掘るなどして用意を周到にしている」とし、さらに鷹仁被告は殺害動機として「麻衣子さんが病気だった、そしてそれによる暴力を受けていたがために殺害した」とこれまで説明していましたが、検察側は「殺害以外の方法をとっておらず、非常に短絡的である」と指摘しました。

また、「麻衣子さんの病が原因なのではなく、鷹仁被告の抱え込むようなその人間性に原因がある」とし、恵美被告に対しては「手助けの程度が大きい」と。

恵美被告は、鷹仁被告に頼まれてもいないのに、犬の埋葬方法を調べ、石灰などをまくことを教えていました。他にも、頸動脈を絞めれば苦しまずに殺せるということを頼まれもせず調べ、教えていたということで、「手助けの程度が大きい」と指摘。

最後に検察側は「鷹仁被告が殺害の意思を持っていたことを、恵美被告は理解していたと取られても仕方ない」と話をしていました。 

倉田大誠アナウンサー:
求刑の時の両被告の表情やしぐさは、どういったものでしたか?

広瀬修一フィールドキャスター:
恵美被告については、まったく表情が変わりませんでした。
鷹仁被告については、意見陳述や検察側の求刑を聞いている間、そして求刑が言い渡される間、うつむきながら顔を非常に真っ赤にしていて、おそらく体中に力が入っているような様子を1時間ほどにわたって見せ続けていました。

遺族側「暴力の証拠ない」「むごくて残忍な殺害」

<殺害された麻衣子さんの妹による意見陳述>
・鷹仁被告の供述「麻衣子さんに数百回殴られた」という話、どこまで本当なのか?証拠がない。

・鷹仁被告は麻衣子さんを行方不明と装い、偽装工作をし、何食わぬ顔で暮らしていた。

・死人に口なし。2人のことなのに鷹仁被告からしか話を聞けない。

・数百万人いる強迫性障害の患者を支えている家族に、殺害しか考えられない人がいるだろうか。


<麻衣子さんの両親の意見陳述>
・もっと鷹仁補被告が娘に寄り添ってくれたら回復に向かっていったのではないか。

・恵美被告が、鷹仁被告に(遺体遺棄の前に)自首を勧めてくれたら、娘に最後に会うことができたのに。

・あまりにもむごくて残忍な殺害であり、私たちから娘を奪った2人には命をもって償ってほしい。


広瀬修一フィールドキャスター:
両被告による最終意見陳述が行われる前に、休廷がありました。休廷の際、私たちは表に出ることになるのですが、その時、法廷の中から遺族のものと思われる大きな泣き声が響いて聞こえてきました。
休廷の前には麻衣子さんの妹、ご両親の意見陳述があり、麻衣子さんの妹さんは、両被告に対して「命を持って償ってほしい」と涙を交えながら話していました。遺族の処罰感情が峻烈であると感じられました。


(「直撃LIVE グッディ!」5月31日放送分より)

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