長崎と高知が異色のコラボ
この記事の画像(11枚)長崎市玉園町にある聖福寺。今から遡ること152年。1867年5月22日、坂本龍馬が紀州藩から莫大な賠償金を得たいわゆる「いろは丸」事件の交渉の舞台にもなった由緒正しい寺だ。大雄宝殿など四棟が国の重要文化財だが老朽化は深刻だ。
屋根は瓦が崩れ落ち、壁も至る所に亀裂が走っている。試算によると修復費はなんと20億円…
国などの補助金を受けても約5500万円足りないことから、市民有志が募金活動を続けてい た。
“書家”がしたためた龍馬の言葉
そんな寺を救おうと市民有志が募金活動を続けており、その一環として全国の龍馬ファンに聖福寺の苦境を知ってもらおうと5月22日に高知と長崎の二カ所で書家が龍馬の言葉を書にしたためるイベントが開催された。
長崎市の聖福寺で、書家の杉田廣貴さんが坂本龍馬の名言を書にしたためているころ…
高知県の高知駅前でも、書家の林龍峯さんが筆をとっていた。
長崎市の聖福寺で、書家の杉田廣貴さんがしたためたのは、龍馬の名言「世の人は 我を何とも言わば言え、我が成す事は 我のみぞ知る」です。
書家 杉田 廣貴さん:
いまの時代、批判や世間体を気にして、自分の道であったり自分の未来や自分の夢をつかめない人たちが多い。自分が信じたゴールに向かっていく大切さを彼が言ったと思って、今回はその名言を選びました。
高知駅前の坂本龍馬像の前で、書家の林龍峯さんは、龍馬の言葉「人として生まれたからには、太平洋のように大きな夢をもつべきだ」と、筆を走らせていた。
これには、日本を訪れた外国人観光客も興味津々…
長崎 聖福寺 田谷 昌弘 住職:
うちの檀家さんは少なくて(約40家族)、年金暮らしの方が多い。みなさんボランティアで修復活動に携わっていただくというのは、とても感謝しかない。
聖福寺は行政とも相談しながら、2年後の2021年には修復を始めたいとしている。
(テレビ長崎)