氏名のローマ字表記は「名・姓」から「姓・名」に!? 国が近く通知するワケは?

カテゴリ:国内

  • 「名・姓」順の表記は明治時代に定着し 広く根付く
  • 2000年の文科省国語審議会が「姓・名」の順と答申
  • 文化庁が近く通知へ ただし強制力はない…

ローマ字表記 は「姓・名」の順に変更!?

日本人の名前をローマ字で書くときは、「姓・名」の順番にしようという発言が閣僚から相次いだ。

柴山昌彦文科相
日本人の姓名のローマ字表記に関して、『姓・名』の順が望ましいとされています。この答申の趣旨が、十分に共有されていないのではないか

柴山文科相

河野太郎外相
習近平主席が、Xi(姓)Jinping(名)、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、Moon(姓)Jae-in(名)と表記されている外国の報道機関が多いわけでございますから、安倍晋三も同様に、Abe(姓)Shinzo(名)と…

河野外相

文化庁が近く通知へ ただし強制力はない…

日本人の名前のローマ字表記は、海外と同様に名字と名前を逆にすることが一般的だが、2000年の文部科学省の国語審議会では、言語や文化の多様性をふまえ、ローマ字表記においても「姓・名」の順が望ましいとの答申を出していた。

柴山昌彦文科相
自分の名刺を見ると、残念ながら名(昌彦)・姓(柴山)の順番でローマ字表記されている。今後オフィシャルな場では、姓(柴山)・名(昌彦)の順で表記することを徹底したい

柴山文科相の発言は、この答申をあらためて呼び掛けるもので、近く文化庁が通知を出すという。ただし強制力はない。 

明治時代に定着した、欧米式による「名・姓」順のローマ字表記。
その慣習は、広く根づいている。

企業でも、例えばグローバルにユニクロなどを展開するファーストリテイリングでは、役員名簿などで「名・姓」順を採用。
世界的に有名なイギリスの科学雑誌「ネイチャー」でも、日本人の著名な科学者の名前を「名・姓」の順番で表記している。

イギリスの科学雑誌「ネイチャー」も日本人の名前を「名・姓」の順で表記

身近なところでは、クレジットカードも「名・姓」の順番。
一方、日本のパスポートは「姓・名」の順となっている。

クレジットカードも「名・姓」の順番

名前のローマ字表記の見直しについて、働く人は…

商社勤務(20代)
変えて、それが浸透するまでが面倒くさいかなと思う

メーカー勤務(20代)
どっちでもいいんじゃないですか。その分、余計な支出とかが増えなければ

メーカー勤務(20代)
取引先にも『メールアドレス変わりました』と連絡しなければいけないのが、1つ手間になる。そこに時間を使ってほしくないし、もっとほかにやることがあるのでは?

河野外相は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを機に、「姓・名」順を定着させたい考えを示しているが、菅官房長官は「これまでの慣行もあるので、考慮すべき要素が多々ある」と慎重な対応が必要との認識を示した。

表記上どう並べるかという議論だけではなく…

キャスター取締役COO・石倉秀明氏
仮に実施するとなると、どう浸透させるかの課題が大きいですね。役所に行って名前を書く書類を統一することはできるかもしれませんが、ローマ字で名前を記入する場面は日常でありふれていますので、すべてを統一するのはほぼ不可能だと思います。
対応する場合はシステム改修が必要になるが、大きなコストに見合うメリットを見いだすのは難しいんじゃないかと思います

石倉秀明氏

三田友梨佳キャスター
それぞれの国の文化の多様性を生かす、という点についてはどう思いますか?

石倉秀明氏
名字が先に来る国もあれば、後に来るところ、また名字が無い国もあるので、表記上どう並べるかという議論だけではなくて、そもそも多様な文化、価値観があってそれを理解することも大事ですね。自分と人は違うということを尊重して精神や考えをどう育んでいくかということが本当の多様性を生む文化につながるんじゃないかと思います

(「Live News α」5月21日放送分)

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