記録的な大雨で各地で被害

寒冷前線が接近した影響で、5月21日の東海地方や関東地方では今年一番の大雨となった。
5月21日午後3時までの12時間の雨量が最大352・5ミリを観測した静岡県。

掛川市では土砂崩れが起き、山肌とともに60本ほどの木が倒れ道路を塞ぐ事態となり、電柱が倒れた事から一時停電となった。

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静岡市では、公園のベンチの足は完全に水没し、まるで池のような光景に。

浜松市では川が増水し、一時1019世帯に避難勧告が出される事態となった。

その後、激しい雨と風は関東地方へと向かい、神奈川県箱根町では12時間の雨量が151・5ミリを観測した。

また東京・八王子市では最大瞬間風速22・9メートルを観測し、各地で通勤・通学の足を直撃した。

神奈川県藤沢市では外壁工事のためアパートに組まれた足場が強風により崩れた。

横浜市では、風にあおられ車道にはみ出た歩行者が原付バイクと接触し、運転していた64歳の男性が一時意識不明の重体となった。

東京都心では12時間の雨量が79ミリを観測。
渋谷では首都高を走る車が巻き上げた水しぶきが、歩道橋へ落下、通行人に降り注いだ。

強い雨や風の影響で、羽田空港では全日空と日本航空あわせて289便で出発が遅れ、18便が欠航に。

雨雲は東へ遠ざかったものの、各地では増水や冠水の被害があった。

群馬県みなかみ町では、一時、利根川が洪水の危険性がある氾濫危険水域を上回り、濁流が川岸の住宅近くまで迫った。

「大雨」の次は「暑さ」到来

5月22日以降の天気について、日本気象協会望月圭子気象予報士は「全国的に暑さへの注意が必要です」と話す。
5月23日と土曜日、日曜日は30度を超え真夏日になるところが多くなる。
暑さに体が慣れていない時期なので熱中症対策を心がける必要があるそうだ。

世界初!“20分後の冠水”危険度が動画で分かる

早稲田大学と東京大学は世界で初めて20分後の冠水が動画で分かるシステムを発表した。
雨量の予測データや河川の形状や下水道の容量など計算し、地図上で東京23区の危険度を見ることができる。
6月末までに運用を開始するとのことだ。

(「めざましテレビ」5月22日放送分より)