Twitter、Facebook、Instagramなどには、毎日のように新たな出来事が投稿され、自身が制作した創作物をアップしている人も多い。
こうした中、色鉛筆で書いたカブトムシの絵が投稿され、写真のような完成度だと話題になっている。
まずはその絵を、実際に見ていただきたい。
カブトムシを色鉛筆で描きました????✏️????
頑張ったのでたくさんの方に見ていただけると嬉しいなぁ☺️✨✨✨#色鉛筆画 #カブトムシ pic.twitter.com/SdG2gVmPTC— ここまる (@Cocomaru_S) 2019年5月9日
カブトムシを色鉛筆で描きました
頑張ったのでたくさんの方に見ていただけると嬉しいなぁ
とのコメントとともに投稿された、木の枝につかまるカブトムシの絵は今にも動きだしそうである。角の光沢のリアルさも半端ない。
この絵を描いたのはここまるさん(@Cocomaru_S)で、プロの画家ではない。
Twitterのユーザーからは「これは本当に写真にしか見えない」「天才としか言えません」など驚きと称賛の声があり、大きな反響を呼んでいる。
どうやったら色鉛筆でこれほどまで精巧な作品を描けるのだろうか。
制作者のここまるさんにお話を伺った。
鉛筆画から独学で練習を始めた
ーー色鉛筆のみで絵を描こうと思ったきっかけは?
インターネットで素晴らしい鉛筆画と色鉛筆画を拝見して、子どもの頃からマンガを描くのが好きだったこともあり、 自分も描いてみたいという気持ちになりました。
まずは鉛筆画から独学で練習を始めて、2年ほど経ってから培った技術を色鉛筆で活かせないかと思い描き始めました。
ーー なぜ題材をカブトムシにしたの?
1年経った自分の成長を見るためにも、同じ虫の中で以前から描いてみたかったカブトムシにしました。
ーーカブトムシの以外の絵も描いている?
いろんな質感を鉛筆と色鉛筆で表現したいと思ってますので、人物や食べ物、生き物やマンガなど様々なものを描いてます。
36色の色鉛筆の12色を使って描いた
ーーどういった手順で作品を制作している?
まず鉛筆で薄く下描きをして、塗る予定の色より薄めの色をベースに塗り、その上から重ねるように濃い色で描いてます。
白くなる部分は初めから色をつけずに紙の色のままにしてます。
タブレットで写真を拡大して、それを見ながら少しずつ描いてます。
ーー何色くらいの色鉛筆を使った?
このカブトムシを描いた時は36色の色鉛筆のうち12色を使って描きました。
ーー色をたくさん使った方がよりリアルになる?
色をたくさん使った方が色の表現の幅が広がり、よりリアルに描けると思います。実際に描きながらもう少し中間の色があればと思ったことが多々ありましたので。
ーー制作にかかった期間は?
全体で30時間くらいかかったと思います。
思った以上にカブトムシが乗ってる枝が難しくて、12時間くらいかかりました。
最近、120色の色鉛筆を購入した
ーー絵を描く上で苦労したことは?
カブトムシのお腹の毛の部分や枝の断面に苦労しました。
ーー 写真のように絵を見せるコツは?
全体的に濃ゆめの色なので、リアルに見えるように何度も重ね塗りしました。
写真のように見えるように、光沢のある部分を白ペンで点描のように表現しました。
ーー作品制作のこだわりは?
できるだけ立体感があるように描きたいので、影や色のぼかし、光沢感などいろんなことに気をつけながら
描いてます。この絵でいうと、頭の部分はくっきり描いて、体の部分は少しぼかしてます。
ーー作品の反響は?
このカブトムシを描く時に、自分の代表作みたいな絵を描きたいと思い、今までより細かく丁寧に描き込みました。
まさかこんなに反響が大きいとは思わず、正直驚いてます。
ーー次回作の予定は?
りんごの色鉛筆画を今描いてる途中なんですが、5月21日に120色の色鉛筆を買ったばかりなので、それを使ってさらに表現力豊かな色鉛筆画が描ければと思ってます。
写真のようにリアルな絵には、ここまるさんのこだわりと努力が詰まっていた。
120色の色鉛筆を使った次回作の完成を楽しみに待ちたい。