上質な赤身が特徴 「ウルグアイ産牛肉」とは?

アメリカやオーストラリアなど、多くの国から輸入されている、牛肉。
そんな中、日本から1万8000km離れたウルグアイからやってきた牛肉が注目されているのをご存知だろうか。

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ウルグアイは、国土のおよそ8割を牧畜に使う“牛肉大国”
2000年に牛の伝染病口蹄疫が発見されて以来、日本への輸入はストップしていたものの、今年19年ぶりに輸入が再開され日本市場へのカムバックを果たしたのだ。

では、国民1人あたりの年間牛肉消費量が日本の10倍にあたる約60kgと、“牛肉大好き”なウルグアイからやってきた牛肉の特徴は?

同じ部位・同じグラム数で産地の違う牛肉と並べてみると、その肉質には大きな違いが。
ウルグアイ産牛肉は和牛やオーストラリア産のものと比べて赤身の部分が深い赤色をしており、身がぎゅっと引き締まって一回り小さく見える。

ウルグアイ産牛肉の特徴は、このしっかりとした厚みと柔らかさを兼ね備えている上質な赤身だ。

20日には、ステーキチェーン店・ブロンコビリーがウルグアイ産の牛肉を炭火で焼いた新メニューを発表。

リポーター:
この厚みを感じさせないやわらかさがナイフを入れた瞬間に分かります。
さっぱりしていて臭みがないですね。すごく食べやすい!

ブロンコビリー・竹市克弘代表取締役社長:
肉に一番最適な牛を育てているというのが、ウルグアイの牛の特徴です。
基本的に自然の中で育てるので、ホルモン剤とか一切打っていない。そういう意味では、安心安全

「肉ブーム」の次なる先導役に?

実は今、「熟成肉」などの“肉ブーム”の中で注目されているのが、牧草のみを餌にして育てられた、ウルグアイ産牛肉をはじめとする「グラスフェッドビーフ」。
国産牛やアメリカ産の牛肉の主な餌は穀物だが、牧草のみで育った牛は赤身が多く、そのヘルシーさで若い女性を中心に人気を集めているのだ。

畜産ジャーナリストの近田康二氏によると、特に栄養価が高くて高タンパクなウルグアイの牧草を食べて育った牛は身が引き締まり、大味でない肉質になるのだという。

今回お目見えしたウルグアイ産牛肉最大の売りは、広大な牧場で良質な牧草のみを食べて育った“オーガニック牛”であること。
そのため、価格はオーストラリア産と比べて15%ほど高いという。

早ければ6月にも一部のスーパーなどで店頭に並ぶ見通しの、ウルグアイ産牛肉。
今後の“肉ブーム”を先導する存在になるか、注目だ。


(「Live News it!」5月20日放送分より)