【VR360動画】未成年もOKな「泡パ」 若者が求める「コピーできない体験」とは

バーチャル「泡パーティー」体験

カテゴリ:テクノロジー

  • イビサ島の名物パーティーが日本で定着
  • 非日常のスイッチを押されたい若者たち
  • クラブは平日から1,000人以上の集客

Afro&Co.が主催する「泡にまみれて盛り上がるパーティー」、泡パ。もともと「泡パーティー」は、クラブの世界的メッカ地中海イビサ島の名物とも言われている。

歌とダンスで構成されるクラブパーティーに、泡を放出するマシンを導入。お客さんは踊りながら泡まみれに。理屈抜きの面白さや盛り上がりを体験する。

9月2日土曜日の渋谷、この日は未成年も入場可能なデイイベント「泡パLIVE!」が企画され、開場を待つ若い男女が列を作っていた。

渋谷 club asia

泡はDJブースの両脇に設置された大砲のような装置から噴出。ずっと出続けている訳ではなく、1時間に数回「泡TIME」が設けられている。泡は99%が水、1%が天然由来の界面活性剤で、人体や環境にも影響がないよう配慮されている。

泡スタンバイ中

イベントではプロの「阿波踊り」集団「寶船(たからぶね)」がゲスト出演し、DJとのコラボパフォーマンス、その名も「泡踊り」が披露された。その映像はこちら。

会場には一体感が生まれ、いわゆる「若者のクラブ離れ」とはまったく無縁ともいえる光景が広がっていた。 

「クラブ離れ」していない若者たち

Afro&Co. CEO/パーティークリエイターのアフロマンス氏に今回の狙いを聞いた。

ーー今回、未成年も参加可能なデイイベントを設けた理由は?

そもそも、未成年の方を対象外とする理由は何もないんです。

Twitterを見ていると、中高生の女の子が学校の掃除の時間に泡を持って「泡パ」とつぶやいたりしてるんです笑 これってもったいないなと。

これまでイベントの幅の広げ方として、デイタイムに野外でファミリー向け、というのはあったんですが、そうではなくて若い子たちが「音楽」を「クラブ」でちょっと背伸びして楽しめる、そんな場所を作りたいなと思っていたのがきっかけでした。

ーーいまの若い人たちには、どんなニーズがあるのでしょう?

大事な事って「コピーできないこと」だと思います。

テクノロジーが発達して、みんなスマートフォンを持っていて、カシャっとコピーが出来てしまう。音楽なんかは分かりやすくて、コピーできるし、誰でもフリーで聴ける。昔はレコードというコピーできない「モノ」があって、だからその中身にも価値を感じられたんだと思います。

たとえば、昔だったら「観光地と自分」の写真を撮るなんて、ちょっと恥ずかしかったじゃないですか。でも、今は自撮りするようになった。観光地の写真だけならグーグルでいっぱい探せるから。

つまりコピーできないものを介在させることがポイントなのかなと。

ただ、何でも良いという訳でもなくて。
SNSが流行っているから、若い人たちは人からどう見られているのかをすごく意識しているんです。毎回インスタをUPするから、しょぼいものを食べられない笑 意外と空気を読むんですよ。

ただ、空気を読むというのは、根っからおとなしいという事ではなくて、はっちゃけたいという反面の気持ちがあって。何かのスイッチを押してあげると、日常で溜めていたものが開放されるんです。

彼らはその瞬間を求めていて、ハロウィンであったり、ワールドカップであったり。その日はみんなユニフォームを着ているから、恥ずかしくないんですよね。

その非日常のスイッチを押してあげる、そこがポイントなのかなと。

ーー「阿波踊り」と「泡パ」。コラボの経緯は?

日本唯一のプロの阿波踊り集団「賓船(たからぶね)」さん。何かやりましょう、という話は前からありました。

フェスとかクラブとかEDMって、祭りなんですよね。現代の祭りで。もしかしたら5年10年前って、クラブは「音楽イベント」だったのかも知れないのですが、今はどっちかと言うと「大衆の祭り」なんです。

EDMって、誰でも分かりやすい繰り返しの連続。お祭りの囃子も誰でもわかるリピート&リピート。お決まりの振り付けがあって、おじいちゃんおばあちゃんでも踊れちゃう。その感じに近くて。日常から非日常にスイッチを入れるための装置になっているといいますか。

結局、泡パは現代の阿波踊りなんだと思います。泡が出たら、みんな踊る。その分かりやすさですね。


ーー若者は「クラブ離れ」していない?

そんな事が言われているんですか笑?

数で言うと、むしろ増えているという実感があります。渋谷だと平日から1,000人以上集客しているクラブもありますよ。みんな20代前半です。

ただ「クラブカルチャー」という意味では、分からないですね。今はフロアで一番盛り上がる曲がJ-POPのヒットソングだったりもして。

じゃあ、海外のクラブはどうなんだ?と言うと、敷居の低いクラブは必ずあるんです。そもそも日常生活では、恋ダンスくらいしか踊りませんから笑 クラブに行ってみて、楽しいじゃんって思って、だんだん教育されていく。

あと、若い子たちは一体感が好きですね。「余韻がヤバい」といって、イベントが終わって3日も経っているのに写真をUPしたり、リピートしている。

リアルで集まるのも、きっといいんでしょうね。

(関連リンク)
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