ビール類の酒税一本化はビール会社に何をもたらすのか?

ビール、発泡酒、第三のビールでバラバラだったビール類の酒税の一本化が決定。この決定がビール会社に与える影響とは?

カテゴリ:国内

  • 4年後から酒税を見直し、10年かけて一本化する
  • 2020年の東京オリンピック後、消費者に変化が訪れる
  • ビール会社は値段の変化を見定めるのが難しくなる

自民、公明両党が12月8日、来年度の税制改正大綱を決定。ビール、発泡酒、第三のビールでバラバラだったビール類の酒税は10年後に350ミリリットル缶を54・25円に一本化することが決まった。一本化のポイントを整理することで見えてきたビール会社への影響とは?

4年後から見直し、10年かけて一本化する

ビールが一番税金が高くて、次に発泡酒が高くて、その次に第三のビールという具合に税金に差があるんで、これを4年後から見直すんですよ。
10年ぐらいかけて酒税を一本化させていくということになりました。

高いビール税は下げていき、発泡酒と第三のビールはビールに合わせて上げていくということになると、ビールの値段は今、スーパーで360ミリリットルの缶ビールを一本買うと190円~210円ぐらいですよね。
第三のビールは100円とか110円ぐらいなんですけど、それが10年ぐらい経つとほぼ同じ値段になっていくんだと思います。

2020年の東京オリンピック後、消費者に変化が訪れる

その過渡期の10年間、酒税の変化を消費者としての僕たちはどう見るのかというと、当面4年ぐらいは変わらないんですけど、2020年のオリンピックの後からはちょっと変わっていくと思います。
たとえば、夏のクソ暑いときに暑いからとりあえず水分とるよって家でガバガバ飲むのは第三のビールだけど、家族の誰かの記念日だと言うとビールをたっぷり飲もうとか、そういう飲み分けがあるらしいんですよ。
当面はビールの酒税が下がってくるということは、ちょっと下がったら買ってもいいかと思います。
210円でスーパーにあった360ミリリットル缶が常に178円とか発泡酒より20~30円高い程度だったら、ビールを買おうとか。
消費に関わる人間の皮膚感覚ってひじょうに複雑だし、家庭によっても雰囲気が違うんで、その辺りは4年後からどう見ていくかですね。

ビール会社は値段の変化を見定めるのが難しくなる

それと同時にビール会社から言うと、ビールがいっぱい売れている会社もあれば、発泡酒がいっぱい売れている会社もあれば、第三のビールが売れている会社もあって、日本にあるビール会社ってそれぞれ微妙なわけですよね。
だから4~7年後にはビールをいっぱい売っている会社はひょっとしたら、ビールの値段がだんだん下がってくるから得かもしれないですし、第三のビールをいっぱい売っている会社はちょっとずつ第三のビールの値段が上がっていくから損かもしれません。
その辺をビール会社が見定めていくのは経営上、大変かなっていう面もありますよね。