安全保障の危機? ビジネスマン・トランプ次期大統領との駆け引きのキモとは

ニューヨークで安倍首相とトランプ次期アメリカ大統領の初の会談が実現した当日、軍事評論家の岡部いさく氏と拓殖大学・川上高司教授を迎え、安全保障面から日本が主張すべきポイントをうかがった。

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  • トランプ次期アメリカ大統領は「ビジネスマン」。最初は高くふかっけてきていると川上教授
  • 小山ひかるの例え話から議論は一気に「日本が欲しい米国の『きゅうり』論」へ
  • 安全保障の視点でアメリカに要求したい具体的項目が次々に出てきた

川上:まず、トランプ大統領はビジネスマンですから、最初は高くふかっけるわけですね。
それで日本の反応、安倍首相の反応を見てどれくらい出してもらうという値踏みをしている。確実に在日米軍がその日になくなっちゃうなんて絶対ありえないわけですから。
この先、日本はもっと出せ、あるいはもっと技術的に貢献しろと言ってくるにしても、今回はまずは顔合わせという段階でしょう。

岡部:NIFC-CAやミサイル防衛のSM-3ブロック2Aにしても、日本とアメリカの関係は単純に駐留経費出す出さないとかではなく、「ここでスパっと切るよ」にならないものになり今や合体しているんです。だからトランプ政権になったからといっておびえる必要はないと思っています。

小山:そっか、トランプさんはビジネスマン…ということは御商売、駆け引きが上手なわけでしょ?駆け引き上手だから川上先生がおしゃったように日本にふっかけてきてる。
アメリカが駐留経費とかいろいろ値上げしたいと言うならば、たとえば顔見知りの八百屋さんだったりしたら「じゃ、どんなサービスつけてくれるんや?今までのみかん値上げしたいんやったら1個余分につけてーな。『きゅうり』でもええよ」って関西の駆け引き上手なおばちゃんだったら言っても不思議やないと思うんですけど。

能勢:それですよ。その『きゅうり』を何にするのかということですが、岡部さんと川上教授…。

岡部氏から提案された『きゅうり』=アメリカに要求したい項目とは以下のとおり↓

川上:岡部さん、6つとも素晴らしいアイディアですね。たとえば6番は沖縄の方の基地負担を減らすという役にもたちますし。それから重要なのは「5-EYES」だと思います。↓

今この5カ国がインテリジェンス関係の情報を全部共有していて日本は入れないんですよ。ここに日本が入れば、彼らの持っている情報を共有できますから。
でもその際には日本は欧米に並ぶような情報機関を持たないと、もしくは法的な整備をしないとかなり難しいのですが必要性に迫られているということです。
それから今、第五艦隊の空母を南シナ海にまわして南シナ海の平和と安全を守っているんです。2隻空母体制でやっているんですがこれを日本に常時やったらどうかというアイデアがアメリカ側から出ています。日本はその経費をもってあげるから来てくださいと、逆に「わかった全部買ってやるから、そのかわりもっとでかいもの持ってこい」と一石二鳥の取引をするということを考えてしまいますね。

(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)

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