揚陸艦を空母のように使える、米太平洋艦隊「遠征打撃群」編成の意味とは?

度重なる北朝鮮のミサイル発射や核実験、中国・ロシアのスクランブルに対し米スイフト太平洋指令が対応。

カテゴリ:ワールド

  • 揚陸艦は、これまでオスプレイ、ヘリコプターなどを搭載、離発着させる艦だった
  • F-35B戦闘機は垂直離発着に近い形で発進・着艦ができ、空母に近い形で揚陸艦が運用可能になる
  • イージス駆逐艦との連携でイージスシステム「ベースライン9(ナイン)」の防空が実現

岡部いさく:
アメリカの太平洋艦隊司令のスイフト海軍大将はこう言っています。

・2017年に佐世保基地に来る揚陸艦ワスプを前方展開しF-35B戦闘機を12機搭載する
・揚陸艦3隻とイージス駆逐艦2隻で「遠征打撃群」を編成
・これによりF-35Bとイージス駆逐艦によるシステム「ベースライン9(ナイン)」で防空の傘がひろげられる

小山ひかる:
F-35Bってこないだひかるが説明したやつ?E-2早期警戒機と一緒にNIFC-CAの「目」が増やせるって言ってた。え、それって日本に配備するやつでしたっけ?

岡部:
日本の航空自衛隊が配備するのはF-35A。普通に滑走路から離陸する。F-35Bはこないだ小山さんが中谷前防衛大臣に説明して絶賛されたNIFC-Aのさらなる新しい防空の「目」ね。
今度アメリカ海軍と海兵隊が持ってくるのはそのF-35B型でこれは垂直離着陸に近い形で発進・着艦(写真)できるんです。

小山:
そっか垂直に離着陸できるやつを空母的な感じで揚陸艦に12機のせる。揚陸艦ってそういうやつでしたっけ?

岡部:
そう、これまで揚陸艦はオスプレイとかヘリコプターとかをのせている。空母のようにたくさん戦闘機をのせる船ではなかったんです。ハリヤーⅡという攻撃機とかは搭載できたけれども空中戦向きではない。
一方F-35Bはレーダー、赤外線装置、データリンクも充実しているステルス戦闘機です。
イージス艦との詳細なデータのやりとりができるので、F-35Bを搭載すれば揚陸艦を空母に近い展開できます。海兵隊員も乗っているから揚陸作戦にも対応できるという、「遠征打撃群」はそういう部隊編成になるらしい。

能勢解説委員:
それでF-35を揚陸艦から運用するとどんな形になるかという映像がありますのでご覧ください。

(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)

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