スクランブルで中国国防部が自衛隊機を非難、防衛省「一切ない」

10日発生の中国機に対するスクランブル発進に対し中国国防部が「自衛隊機に危害を加えられた」と発表 防衛省は「一切ない」と中国側の発表を否定

カテゴリ:ワールド

  • 中国の爆撃機、戦闘機、情報収集機に対し空自がスクランブル
  • 中国国防部は「 自衛隊機が近距離で妨害し妨害弾を発射、危害を加えた」と発表
  • 一方的発表への対応として防衛省は証拠となる映像記録を検討すべきと考える

防衛省統合幕僚本部よると12月10日午前から昼頃にかけて中国のH-6爆撃機が2機、Su-30(スホーイ30)戦闘機2機、Tu-154(ツポレフ154)情報収集機1機ならびにY-8情報収集機1機(写真上)が東シナ海から沖縄本島と宮古島間を通過し太平洋に至る飛行を行った。
その後Su-30戦闘機2機は反転し大陸方向に引き返す一方、H-6爆撃機2機、Tu-154情報器1機並びにY-8情報収集機1機は先島諸島の南の太平洋側を経てバシー海峡方向に向けて飛行した。(図下)

これに対し航空自衛隊のF-15戦闘機が緊急発進し警戒監視にあたり領海侵犯はなかった。
航空軍事評論家の石川潤一氏によると「Y-8情報収集機(写真上)は機種としては11月25日発生のスクランブル時と同じY-8CB(GX-1)で、第20航空師団第58電子戦航空連隊所属機です。しかし前回確認された期待とは異なり、機体底部にある板状のブレードアンテナの数が多く、背中のアンテナフェアリングの形状も異なっています」とのこと。

その後、中国国防部は国際法に適合した訓練だったとしたうえで「自衛隊機2機が近距離で妨害、さらに妨害弾を発射し、中国側の飛行機と乗員に危害を加えた」と発表。
防衛省は11日夜、「自衛隊機は国際法および自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って対応した。中国機に対し、近距離で妨害を行った事実はなく、妨害弾を発射し安全を脅かしたという事実も一切ない」と中国側の発表を否定した。

防衛省はこうした一方的は発表に対して、証拠となる映像記録を検討する必要があるのではないかと考える。
(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)

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