日本が国家規模のサイバー攻撃に晒される!?

テクニカルライターの井上孝司(いのうえ・こうじ)氏が国家規模のサイバー攻撃の実態を解説

カテゴリ:ワールド

  • 米オバマ大統領がサイバー攻撃をやめるようプーチン・ロシア大統領を名指しで批判
  • 日本ではサイバー攻撃について公安調査庁がロシア・中国・北朝鮮を名指しで批判
  • 個人のスマホやパソコンが知らない間にサイバー攻撃のお先棒を担ぐこともある

アメリカのオバマ大統領は年末の休暇前の会見で、大統領選へのロシアの関与に言及し、9月に中国で開かれたG20で、プーチン大統領にサイバー攻撃をやめるよう直接要求し、やめない場合は「深刻な結果になる」と対抗処置を警告したことを明らかにした。オバマ大統領は、その上で、プーチン大統領がサイバー攻撃に関与しているとの見方を示している。

能勢:
日本も国家規模のサイバー攻撃に晒される可能性はあるのですか?


井上孝司氏:
もちろんあります。防衛省は否定しているのですが、自衛隊のネットワークが侵入されたのではないかというニュースがありました。数年前には防衛関連企業が狙われたケースもありました。他人事ではないんです。

能勢:
今、ここに公安調査庁が出したばかりのレポートがあるのですが、ロシア、中国、北朝鮮と国の名前をあげてサイバー攻撃について書いています。国の名指しという事態にまでなっている。


小山:
個人のケータイとかスマホとかパソコンも攻撃対象になったりするんですか?

井上:
自分が狙われなくても、知らないあいだにお先棒をかつがされることがあります。小山さんが知らない間にウィルスを送っていたとか、ほかの人のスマホやパソコンをガンガン叩いてデータを盗んでいたとか。

小山:
迷惑メールとか来ますよね。それのひどい版ということかな。メールや添付してるの開いた時点ですごい変なの来るようになったり。気を付けないと。

能勢:
アメリカ側はどうしてロシアとわかったかということを発表していませんが?

井上:
IPアドレスは相手がごまかすから、それだけじゃあてにならない。攻撃につかったツールとか手段とか、技術的手口がロシアの特徴を表している、それだけでなく情報機関が動いてサイバースペース以外のところから嗅ぎまわった結果でしょう。ただ本当にどうやってつかんだかを言ってしまうと、手の内を明かすことになり次から同じ手を使えないような対策をしてくる。
サイバー攻撃は「私はやっていない」と否認するのはやりやすい。民間がやったことで、けしからんという言い方もできてしまう。

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