E-2D早期警戒機 2月に岩国基地配備  その意味とは?

第一米海軍司令部が緊急リリースで2月にE-2D早期警戒機を岩国基地に配備すると発表 その真の意味とは?

カテゴリ:ワールド

  • E-2D早期警戒機は空飛ぶレーダー基地
  • これまで超低空で飛来するために水平線の向こうに隠れ捕捉できなかった巡航ミサイルを空から見つける
  • 複数のイージス艦と連携した最新の防空ネットワークが可能となる

ヨットが水平線の向こうから近づいて来る時、地球は球体なので最初にマストの先端が見え徐々に船体が見えてくる。
同様に核弾頭搭載が可能で海面すれすれで飛ぶ巡航ミサイルは水平線の先に隠れるため、ごく近くまで来ないと捕捉できない。そして水平線上に現れた時には対処が間に合わないことも考えられる。
飛来中で水平線の向こうにいる段階の巡航ミサイルに対応する試みのひとつがE-2D早期警戒機とイージス艦の情報ネットワークシステムのひとつであるNIFC-CA(ニフカ)だ。
NIFC-CAがあれば複数のイージス艦同士で情報を共有し最適な位置にあるイージス艦から艦対空ミサイルを発射、巡航ミサイルを迎撃することができる。
E-2D早期警戒機は言わば空飛ぶレーダー基地で上空から標的となる巡航ミサイルを文字通り早期に見つけ、さらにイージス艦同士のデータを中継することもできる。またさらにこのNIFC-CAによって迎撃のため発射した艦対空ミサイルを、発射した船とは別のイージス艦が誘導することも可能とされる。

さて、1月5日、第一米海軍司令部は緊急リリースを出し、2月にE-2D早期警戒機を岩国基地に配備すると発表した。
これまでのE-2Cが古くなったから新しい装備を・・・ということではない。E-2CではNIFC-CAは実現できなかったからだ。
第一米海軍司令部はNIFC-CAについては言及していないが、E-2D早期警戒機の導入により、この防空ネットワークの装備がそろった形となった。
詳しくは1月6日(金)19時よりホウドウキョウで2時間生配信する「週刊安全保障」にて軍事評論家の岡部いさく氏をまじえ解説する。
(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)

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