日米共同開発の最新迎撃ミサイル試射成功

イージス艦から発射したミサイルが、準中距離弾道ミサイルを模した標的を迎撃 日米共同開発のミサイルがムスダン迎撃の域に達した

カテゴリ:国内

  • 日米防衛当局が4日「SM-3ブロックⅡA(エスエムスリーブロックツーエー)」の迎撃試験に成功と発表
  • 北朝鮮のムスダンは高度1,000㎞に達するため、これまで迎撃が困難とされてきた
  • 将来的には米国のセンサーと連動しミサイル防衛の制度を上げることも期待されるが政治的課題でもある

日米両国の防衛当局は2月4日、新型迎撃ミサイル「SM-3ブロックⅡA (エスエムスリーブロックツーエー)」の迎撃試験を始めて行い、成功したと発表した。

 試験は日本時間の4日夕方にアメリカのハワイ沖で行われ、陸上から打ち上げた準中距離弾道ミサイルを模した標的を、アメリカ海軍の弾道ミサイル防衛試験用イージス艦ジョン・ポール・ジョーンズから発射した「SM-3ブロックⅡA」が迎撃することに成功した。

 北朝鮮のムスダンは高度1000km以上に達するため、これまで迎撃が困難とされてきたが「SM-3ブロックⅡA」はその迎撃を視野に入れ日米共同で開発を進めている迎撃ミサイル。自衛隊や日本にいるアメリカ軍の弾道ミサイル防衛はノドン対策がメインだったが、ようやくムスダン迎撃の域に達したということになる。

 アメリカ海軍での配備は数年以内の「緊急配備」となる。日本への引き渡しは2021年度から。

 SM-3ブロックⅡAを運用するためには、イージス艦に「イージスBMD5.1」というレベルが必要になる。このレベルになると米国のセンサーにさらに接続し、ミサイル防衛の制度を上げることも期待されるが政治的課題でもある。

(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)

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