米空軍B-1B爆撃機が夜間の巡航ミサイル発射シミュレーション

北が最も恐れる戦略爆撃機が日本海近海で日・韓と初の夜間訓練実施

カテゴリ:ワールド

  • 米空軍B-1B爆撃機が航空自衛隊F-15戦闘機、韓国空軍F-15K戦闘攻撃機と10日、 日本海近海で初の夜間訓練を実施
  • B-1Bは空対地ミサイル発射シミュレーションを実施
  • B-1Bに24発搭載可能なステルス巡航ミサイルは北の軍事境界線に近付かなくても目標に到達できる

グアムに展開しているアメリカ空軍のB-1B爆撃機(タイトル写真)2機が10日よる、日本海近海で航空自衛隊ならびに韓国空軍と初の夜間訓練を実施した。
アメリカ太平洋軍は、航空自衛隊のF-15戦闘機、韓国空軍のF-15K戦闘攻撃機とどんな訓練をしたかを具体的には明らかにしていないが、韓国の合同参謀本部によると2機のB-1Bは韓国の防空識別圏内に入ったあと日本海上空で対空地ミサイルをシミュレーション発射。
その後、韓国のF-15Kの援護のもと、朝鮮半島上空を軍事境界線に近づかずに東から西に通過、洋上で再び空対地ミサイルのシミュレーション発射の訓練を実施したとのことだ。

さて、9月24日に軍事境界線ぎりぎりまで接近したB-1B爆撃機が今回軍事境界線に近づかなかったのはなぜか?
B-1Bが搭載する地上攻撃用のミサイルといえば24発搭載できるステルス巡航ミサイルJASSM(射程370km以上)やJASSM-ER(写真下:射程1,000km以上)で、北朝鮮のレーダーに映ってしまうかもしれない軍事境界線に近づかなくても発射すれば北朝鮮の内陸部に到達可能だ。

先月のB-1B接近を受け北朝鮮の李容浩(イヨンホ)外相は翌25日に声明を発表し、アメリカが北朝鮮近くの国際空域に飛ばしたB-1B爆撃機を「撃墜する権利がある」と発表した。
日米韓国合同での夜間の空対地ミサイル発射のシミュレーションに主眼を置き、今回アメリカはB-1Bを無事に飛行させたということだろう。

なお、先月24日の展開について韓国政府は、その際に北朝鮮が反応を示さず、レーダーが動きを捉えられなかったと分析している。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)

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