菅長官訪米“異常厚遇”でもパンケーキはパクリ “スガノミクス”アピールも…異例滞在のウラ話

カテゴリ:国内

  • ポスト安倍急浮上で“異例”を通り越す“異常”な厚遇
  • ウオールストリートが聞き入った“スガノミクス”
  • セントラルパークをモデルに新宿御苑改革?

ポスト安倍を意識!?の“異常な厚遇”

菅官房長官は5月9日から12日の日程でアメリカ・ワシントンとニューヨークを訪問した。危機管理を担う官房長官の外遊は“異例“で、歴代の官房長官を見ても平成以降はアメリカ本土への外遊はなく、ホワイトハウスにまで乗り込んだ今回の菅長官訪米は、まさに異例中の異例といえる。
 
菅長官が会談した相手はペンス副大統領、ポンペオ国務長官、次期国防長官に指名されているシャナハン国防長官代行といったトランプ政権のまさに中枢の面々で、北朝鮮情勢や拉致問題などについて意見交換を行った。
 
この中で特筆したいのは、国務長官や国防長官といった閣僚だけではなく、政権ナンバー2のペンス副大統領が菅長官をホワイトハウスに迎え入れ会談したことだ。ペンス副大統領が面会をする相手は各国の首脳級に限られ、閣僚クラスの面会はなかなか実現しないという。

菅官房長官とペンス副大統領の会談(5月10日 ワシントンDC) 在米国日本大使館撮影

政府関係者は「ペンス副大統領は菅さんを首脳級として迎え入れた。しかも会談後は自らの執務室に案内し、出口まで見送っていた。菅さんは意識していなくても副大統領はポスト安倍を意識していたはずだ」と話す。表には出ていない会談の中身も含めて、異例の厚遇を飛び越えて“異常な厚遇”といえるほどだという。

菅官房長官とペンス副大統領(5月10日 ワシントンDC) 在米国日本大使館撮影

菅長官は、ペンス副大統領ら会談相手と「次もまた会おう」と約束したという。早速、6月にシャナハン国防長官代行が来日する際には、表敬を受ける見通しで、首脳間、担当閣僚間に限らず、菅長官のパイプも加わることで、日米両政府の重層的な関係構築が一層厚みを増すことになる。

ウオールストリートが注目した菅長官 

ワシントンでの一連の会談を終えた菅長官が次に向かったのは、ニューヨークでの米国金融・投資関係者との意見交換会だった。
 
菅長官を待っていたのは、スタンダード・アンド・プアーズ・グローバル社長兼CEO、ステートストリート・グローバル・アドバイザーズ社長兼CEO、キースクエアキャピタルマネジメントCEO兼投資責任者、バンク・オブ・アメリカCOOといった格付け会社や銀行、ファンドなど金融界のトップリーダーたちだった。

米国金融・投資関係者との意見交換(5月10日 ニューヨーク)

意見交換の場で菅長官は、外国人観光客の訪日促進,農産品輸出の大幅な増加、雇用の増加、外国人労働者の受け入れ拡大など、自らが主導してきた経済に関する政策について熱弁をふるった。やり取りの詳細は明らかになっていないが、関係者は「出席者は相当話に聞き入り、感銘を受けていた。ウオールストリートのトップたちは、菅さんはアベノミクスを設計し、実際に動かしてきた人物と確信したのではないか、アベノミクスを継承できる人物という印象を与えたはずだ」と語る。
 
ポスト安倍の一人と目される菅長官の発言に出席者はアベノミクスに続く“スガノミクス”に期待を膨らませていたかもしれない。

新宿御苑 セントラルパークをモデルに!? 

そんな菅長官の姿は翌日、ニューヨークのシンボルの一つ、セントラルパークにあった。国内にいるときと同様に、日課となっているスーツ姿での散歩を行ったのだ。

セントラルパークを散歩(5月11日 ニューヨーク)

菅長官は周辺に対し、東京の「新宿御苑」を「セントラルパークのようにしたい」と話していて、数ある公園の中から散歩先にセントラルパークを選んだのも、新宿御苑の進化に向けて自ら現地視察するという意味合いがあった可能性もある。
 
現に政府は、新宿御苑の開園時間について、3月に「午後4時半まで」から「午後6時まで」に延長し、さらに7月から8月には「午後7時まで」とするなどの改革に乗り出している。
菅長官は、開園時間も長く入園料無料で、犬の散歩もできるセントラルパークを実際に歩きその魅力を感じることで、新宿御苑の次なる改革のヒントを得たのかもしれない。

NYの人気店で注文したのは大好物のパンケーキ

最後に菅長官のニューヨークでの食事についても触れたい。菅長官は大のパンケーキ好きであることが知られているが、ニューヨークでも人気店に足を運び、パンケーキを食べていた。その名も「Berry Pancake」。

Berry Pancake

2枚のパンケーキの間とその上にブルーベリーが盛りだくさんなのが特徴だ。このボリューム感たっぷりのいかにもアメリカ的なパンケーキが口に合ったかどうかは定かではないが、菅長官はこの訪米全体の成果に手応えを感じているとみられる。
 
「菅外交」に自信を深めた長官が、アメリカを含む周囲からのポスト安倍としての評価を横目に、今後どのように外交にコミットしていくのか注目される。

(フジテレビ政治部 首相官邸担当 千田淳一

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