重い健康被害が続出…。 3年経っても宙ぶらりんの子宮頸がんワクチン

20~30代に急増する子宮頸がん。 2013年に始まった予防ワクチンの定期接種は、けいれんや記憶障害等を訴える声が続出したため、事実上中断しています。 しかし3年経った今も、ワクチン接種と重い健康被害との因果関係は未だ不明のまま。 日本で再び多くの10代女性が接種できる日は来るのか、あるいは…!?

カテゴリ:国内

  • 20~30代に急増する子宮頸がん…その原因はウイルス
  • ウイルス感染を90%予防するワクチン接種は、健康被害の訴えが続出し事実上の中断
  • 3年経った今もワクチンと重い健康被害との因果関係は不明のまま…

20~30代に急増する子宮頸がん。その原因はウイルス!

子宮頸がんは子宮がんのうちの約8割をしめます。年間約1万人が診断され、2700人が亡くなります。
30~40代の女性に多くみられる子宮頸がんですが、20~30代に急増しています。
その原因は、ヒトパピローマウイルス(Human papilloma virus: HPV)による感染です。 
子宮頸がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されることが知られています。

ウイルスの感染経路は性行為

HPVは、主に粘膜の接触によって感染するウイルスのため、その感染経路はほぼ性交渉に限られます。
コンドームの使用によってその感染率は下がりますが、完全に感染を食い止められるものではありません。

性交経験のある女性の80%が一度は感染

性交経験のある女性の80%程度が、一度はHPVに感染するとされています。
ただ感染しても、必ず子宮頸がんになる訳ではありません。通常、このウイルスに感染しても、免疫力によって自然に排除されます。
しかし10%の感染者はHPVが排除されず感染が持続します。
さらに持続感染者の中の1%が、後に子宮頚がんを発症するとされています。

子宮頸がんを発症するのは「ハイリスク型ウイルス」

HPVには「ハイリスク型」と「ローリスク型」があり、子宮頸がんを発症するのは「ハイリスク型」だけです。
その中でもがん化が早いとされるのが16型と18型で、子宮頸がんの原因の約65%を占めています。
特に20~30代では、16型と18型の検出率が8~9割に上ります。

子宮頸がんワクチンは16型と18型の感染を90%超予防

子宮頸がんワクチンには、「サーバリックス」と「ガーダシル」という22種類ありますが、いずれも16型と18型の感染等を90%以上予防するとされています。
いずれのワクチンも6カ月の間に3回の接種が必要ですが、持続効果は長く、追加接種は不要と考えられています。

性交渉を経験していないほうが、より効果的

まだ性交渉を経験していないほうが、より効果的なので、ワクチン接種の対象年齢は小学6年生から高校1年生までの女子となっています。
対象年齢であれば無料で接種できます。
同様に公費助成されるオーストラリアでは、12~17歳の女子の約7割がワクチン接種を受けています。

続出した健康被害の声…わずか2カ月で「接種呼びかけ中止」

厚労省によると、既にワクチンを接種した約338万人のうち、接種部位の腫れなどを含めた副反応の疑いが出たのは0.08%に当たる2584人。
しかし、歩行障害や激しい痙攣、さらには計算が出来なくなる等の副作用を訴える人もおり、厚労省は定期接種にしたわずか2カ月後の2013年6月には積極的な接種勧奨を中止しました。

ワクチンと重い健康被害の因果関係は未だ不明…

いろいろ検証はされてきましたが、ワクチンと重い健康被害の因果関係については、3年を経た今も結論が出ていません。
「激しい痙攣や計算ができなくなるという症状はワクチン接種後の副作用としては一般的には考えにくい。思春期特有の心的要因ではないか」等とワクチンとの因果関係を否定する専門家もいます。

一方、ワクチンに添加されている「アジュバント(免疫増強剤)」の悪影響を挙げて、因果関係があるとする専門家もいます。
「サーバリックス」に添加されているアジュバントである水酸化アルミニウムが、脳機能の一部を阻害する危険性があるのでは、という指摘です。

本来は予防ワクチン接種したうえで、検診を受けていけば、子宮頸がん対策は完ぺきになるはずだったのでしょう。
しかし、現段階ではメリットとリスクを慎重に判断したうえで、ワクチン接種は自己責任で行う形にならざるを得ません。